有料会員登録
ライフ #“聖地”巡礼 あの名作の舞台地を訪ねて

「『踊る大捜査線』と共に隆盛を極めた」聖地・お台場の現在…「廃墟化」が噂されるも、新作公開で再注目される"その進化"

10分で読める
お台場 踊る大捜査線
最近、「廃墟化している」と言われているお台場。はたしてその実態は……(写真:筆者撮影)
  • 古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家
2/5 PAGES

さらに物語では、地下鉄、銀座、浅草、東京タワー、増上寺などの名所が次々に登場し、いずれも外国人観光客で賑わうグローバルな「メトロポリス」を舞台に、ダイナミックに進行していきます。また、その度に担当の「所轄」が変わるという、「踊る」ならではの警察組織をユニークに描く演出もあり、見る者を飽きさせません。

“犯人”の要求に従い、歌舞伎町の劇場通りを駆け抜ける青島(写真:©2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー)
青島が駆け抜けた、実際の劇場通り(写真:筆者撮影)

銀座では、「旧東京高速道路(通称KK線)」での撮影が行われました。KK線は、東京の中心部、京橋から丸の内、有楽町、銀座を経て新橋に至る全長2kmほどの自動車専用道路で、2025年4月に廃止され現在は通行止めとなっています。

並走する東海道新幹線を間近に眺めることができる道路で、ここで「青島」が疾走するシーンは、予告編映像にも登場しています。これまで、本作のほか、サザンオールスターズのMVのロケ地として登場しているほか、2025年の「紅白歌合戦」で米津玄師さんの『IRIS OUT』の歌唱シーンのロケ地として登場していたことは記憶に新しい人も多いかと思います。

KK線でのシーンには、寺島進さん演じる木島丈一郎も登場。現在は八重洲警察署の刑事だそうです(写真:©2026フジテレビジョン BSフジ ビー・エー・シー)

今後、2035年を目途に、「東京スカイコリドー」と呼ばれる歩行者専用の空間へと再生する取り組みが進められており、東京を代表する新たな観光地になるのでは、と期待されています。

「踊る」スタート時には開発途中だったお台場

そして、そんな「踊るシリーズ」の舞台といえば、ドラマの舞台としてスタートして以来、一貫して「お台場」でした。歴史的には、江戸時代に黒船来航に対抗すべく、1854年に築造した「品川台場」がルーツで、以来東京湾の防御の意味で第一〜第六までの台場が次々に建造されました。

現在の「お台場」は、この一部の台場付近を埋めたてて造成された人工島で、港区、江東区、品川区の3区にまたがって分かれています。「踊るシリーズ」製作のフジテレビが、ここお台場に本社を移転させたのが、まさにドラマが始まった年である1997年。

お台場といえば、「踊る大捜査線」を生んだフジテレビ(写真:筆者撮影)
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数