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ライフ #“聖地”巡礼 あの名作の舞台地を訪ねて

映画『八つ墓村』新作公開で再注目…「田治見家」「八つ墓明神」など横溝ミステリーが《岡山県で撮影され続ける》ワケ

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八つ墓村
横溝ミステリーの金字塔『八つ墓村』新作映画の公開で、再注目されている歴代ロケ地(写真:Ⓒ2026「八つ墓村」製作委員会 ⒸYokomizo Seishi/KADOKAWA)
  • 古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家
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さて「広兼邸」の周辺には、銅山とベンガラで繁栄した集落が点在しています。中でも「吹屋地区」は、「ジャパンレッド発祥の地」として日本遺産に指定され、現在では「吹屋ふるさと村」として整備。赤褐色の屋根の家が連なり、鮮やかに彩られた街並みは多くの観光客を集めています。

辺り一体が赤褐色の屋根で敷き詰められた「吹屋ふるさと村」(写真:筆者撮影)
風情ある町並みが広がっています(写真:筆者撮影)

街並みの中にはベンガラ染めを体験できる工房もあります。中でも代表的な建築が、「旧片山家住宅」です。ベンガラ製造と販売を手がけた旧家で、家屋は国の重要文化財に指定されています。『八つ墓村』の04年ドラマ版ではロケ地となりました。

江戸時代末期から明治時代の屋敷構えを残した「旧片山家住宅」。ドラマが生まれそうな重厚な建物です(写真:筆者撮影)

NHK朝ドラ『カーネーション』にも登場した「現役最古の木造校舎」

また、街並みの中心にある「ギャラリー吹屋」では、現在、本作ロケの様子を写真や映像で展示しています。そして、そんな吹屋の集落で圧倒的な存在感を示す建築が、中心部から5分ほどの場所にある「旧吹屋小学校」です。

平屋の東西の校舎は1900年、次いで2階建ての本館が09年に完成し、以来100年以上、2012年に閉校する頃には現役最古の木造校舎として使われていました。最盛期の1918年には369名の生徒が学んでいたとのことです。

2012年まで現役だった「旧吹屋小学校」。外にはプールも(写真:筆者撮影)

その重厚な建築物では、NHKの連続テレビ小説『カーネーション』(2011〜2012年)の撮影が行われました。現在は一般公開され、特に2階の広々した講堂は圧巻の美しさです。

NHKの朝ドラ『カーネーション』が撮影された同小学校。折上天井や天井を支えるトラス構造が美しい講堂は見どころです(写真:筆者撮影)
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