さて「広兼邸」の周辺には、銅山とベンガラで繁栄した集落が点在しています。中でも「吹屋地区」は、「ジャパンレッド発祥の地」として日本遺産に指定され、現在では「吹屋ふるさと村」として整備。赤褐色の屋根の家が連なり、鮮やかに彩られた街並みは多くの観光客を集めています。
街並みの中にはベンガラ染めを体験できる工房もあります。中でも代表的な建築が、「旧片山家住宅」です。ベンガラ製造と販売を手がけた旧家で、家屋は国の重要文化財に指定されています。『八つ墓村』の04年ドラマ版ではロケ地となりました。
NHK朝ドラ『カーネーション』にも登場した「現役最古の木造校舎」
また、街並みの中心にある「ギャラリー吹屋」では、現在、本作ロケの様子を写真や映像で展示しています。そして、そんな吹屋の集落で圧倒的な存在感を示す建築が、中心部から5分ほどの場所にある「旧吹屋小学校」です。
平屋の東西の校舎は1900年、次いで2階建ての本館が09年に完成し、以来100年以上、2012年に閉校する頃には現役最古の木造校舎として使われていました。最盛期の1918年には369名の生徒が学んでいたとのことです。
その重厚な建築物では、NHKの連続テレビ小説『カーネーション』(2011〜2012年)の撮影が行われました。現在は一般公開され、特に2階の広々した講堂は圧巻の美しさです。


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