突然の更迭報道に、永田町が揺れた。参院自民党の松山政司議員会長は9月15日、石井準一参院幹事長に対して再任しないことを伝えた。
石井氏は2025年10月、裏金問題で辞任した世耕弘成氏の後任として参院幹事長に就任。その辣腕で、少数与党となった参院自民党の運営を主導し、野党と巧みに交渉してきた。
自民党では、参院幹事長の人事権は会長が握り、首相である党総裁の力も及ばない「聖域」とされてきた。だが、今年2月の衆議院選挙で自民党に316議席をもたらした高市早苗首相は、それに納得できなかったようだ。
高市首相と石井参院幹事長が繰り広げた”冷戦”
永田町では以前から高市首相と石井氏の「不仲」説が伝わっていた。その原因の1つとされるのが、本年度予算をめぐる問題だ。
高市首相は通例より審議入りが1カ月も遅れた本年度当初予算を、なんとか年度内に成立させたかった。そのために、石井氏が提示したと言われる「石井カレンダー」に従って、3月13日に衆議院を通過させた。
だが、国民民主党が早期成立に反対し、少数与党の参議院では衆議院と同じ59時間の審議時間を要求された。こうして本年度予算の年度内成立が阻まれたことが、高市首相の恨みを買ったとされる。
また、石井氏が4月に立ち上げた「自民党参議院クラブ」も、高市首相に不信感を抱かせたと言われた。同クラブには自民党の参院議員約40人が参加。それが高市首相の眼には脅威と映ったようだ。


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