有料会員登録
ライフ

まるで秘境探検!ぐらりと傾く手作りいかだで湖を渡り、全国で6基だけの《異形のダム》へ…間近で見た"圧巻の光景"

9分で読める
手作りいかだ
湖畔で待つ手作りいかだ。ここから“小さな冒険”が始まる(写真:筆者撮影)
2/5 PAGES

もともとはドラム缶をそのまま浮きにした仕様だったが、ドラム缶に穴が開いたのをきっかけに、地元のスキー場が補強を加えて今の形になったという。

桟橋から乗り込み、対岸まで張られたロープを手繰ると、いかだはゆっくりと湖の中央へ進んでいく。近づくにつれ、格子状のコンクリートの壁がその全貌を現す。堤高は約32m。数字だけを見ればさほど高いダムではないが、ダム湖の水面から見上げるその姿は、写真で見るよりもずっと迫力がある。これが90年以上前、建設機械もほとんどない時代に人の手で積み上げられた構造物なのだとは俄かには信じ難かった。

地元有志が管理する手作りのいかだ「トムソーヤ号」に乗り、対岸まで張られたロープを手繰りながら丸沼ダムへ近づく(写真:筆者撮影)
湖上から見上げる丸沼ダムの正面。格子状に組まれたバットレス構造がその全貌を現す(写真:筆者撮影)

管理者でも把握しきれない痕跡

いかだを下りたあと、一般には公開されていないダム内部も案内してもらった。

ダムの高さとほぼ同じだけ下る、この階段。下りでも息があがる急勾配だ(写真:筆者撮影)
ダム内部のバルブ室。放流量を調整するゲートは、万が一の故障に備えて2重に設置されている(写真:筆者撮影)
丸沼ダムの放流は水中に埋設された管から行われるため、放流時はダムの湖面が穏やかに波立つ(写真:筆者撮影)

案内の途中、ダム下流に配管の跡らしきものを見つけた。案内してくれた中川所長もその場では正体がわからなかったが、後ほど見せてもらった建設当時の古い写真の中に答えがあった。

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数