もともとはドラム缶をそのまま浮きにした仕様だったが、ドラム缶に穴が開いたのをきっかけに、地元のスキー場が補強を加えて今の形になったという。
桟橋から乗り込み、対岸まで張られたロープを手繰ると、いかだはゆっくりと湖の中央へ進んでいく。近づくにつれ、格子状のコンクリートの壁がその全貌を現す。堤高は約32m。数字だけを見ればさほど高いダムではないが、ダム湖の水面から見上げるその姿は、写真で見るよりもずっと迫力がある。これが90年以上前、建設機械もほとんどない時代に人の手で積み上げられた構造物なのだとは俄かには信じ難かった。
管理者でも把握しきれない痕跡
いかだを下りたあと、一般には公開されていないダム内部も案内してもらった。
案内の途中、ダム下流に配管の跡らしきものを見つけた。案内してくれた中川所長もその場では正体がわからなかったが、後ほど見せてもらった建設当時の古い写真の中に答えがあった。


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