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盆栽の枝はなぜぐにゃぐにゃ曲がっているのか?実は曲がり方には自然と人工の2種類がある…盆栽をめぐる価値観の変遷

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盆栽 五葉松 「青龍」 BONSAI
盆栽の枝の曲がり方には、自然と人工の2種類があります。(写真:Elmo px./PIXTA)
  • 依田 徹 遠山記念館 学芸課長/博士(美術)

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盆栽展や盆栽園を眺めていると、枝が驚くほどぐにゃぐにゃとねじ曲がっている盆栽に出会うことがよくあります。実は、自然に曲がっているものと、人工的に曲げたものがあることを知っていますか?
新刊『世界のビジネスエリートを惹きつける 教養としての盆栽』を上梓した依田徹氏が、盆栽の不思議な姿を生み出す技術と、盆栽作りにまつわる価値観の変遷について解説します。

幹や枝の不思議な形を生み出す匠の技

盆栽を初めて見る方は、曲がった枝ぶりに驚くことが多いです。

ただ、こうした曲がっている幹や枝にも、実は自然のものと人工のものと、2種類あるのをご存じでしょうか。

盆栽界でも人気のある、シンパク(真柏)という樹があります。この樹は自然のまま放っておいても、幹が激しくねじれながら育つ性質を持っていて、思いもよらない変わった樹形を作り出します。

しかし、このシンパクをただ鉢に植えただけでは盆栽になりません。そのねじれ方を活かして育てる技術が問われてくるのです。

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この枝ぶりなどを整える技術について、盆栽界には「鋏(はさみ)作り」と「針金作り」という言葉があります。

鋏作りは文字通り、鋏で伐って形を整えていく方法。針金作りは、銅製の針金を巻き付けて、枝の形を曲げる方法です。

古くは鋏作りが主であり、針金の使用は江戸時代にはじまりました。この針金作りによって、自由な形が作れるようになったのです。

この他にも、苗木の頃から幹を曲げながら軸木に固定し、肥料を注いで育てるなんて技術も江戸の園芸書には載っています。

こうして江戸時代には、複雑怪奇な姿をした鉢植え、「曲物(まげもの)作り」が好まれるようになりました。

一目でわかる加工の手間そのものが評価される、人工的な姿が良いとされていた時代だったのです。

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