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ライフ #再開発されない街

「免許ブームで大繁盛も衰退」「漁業権も手放し活気消滅」…免許持つ都民がうっすら知る街・鮫洲の"意外と栄枯盛衰"な歴史

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鮫洲
品川区の鮫洲はなぜ再開発されないのか?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
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たとえば、大井町駅周辺で「大井町駅東口第一地区第一種市街地再開発事業」が実施された理由のひとつに、区の文化会館の老朽化が含まれている。そして1989(平成元)年、商業施設「丸井」と総合区民会館「きゅりあん」が建設された。

「丸井」は2007年に閉店し「ヤマダデンキ LABI」となった。中央には「大井町再開発ビル」と大きく記されている(写真:筆者撮影)

「大井町西地区第一種市街地再開発事業」や「大井一丁目南第1地区第一種市街地再開発事業」は、補助163号の道路整備にあわせて計画された。

「大井町西地区第一種市街地再開発事業」により2010年に誕生した「ブリリア大井町ラヴィアンタワー」(写真:筆者撮影)
「大井一丁目南第1地区第一種市街地再開発事業」により2019年に竣工した「シティタワー大井町」(写真:筆者撮影)

また今年オープンして話題を呼んだ「OIMACHI TRACKS」は市街地再開発事業ではないものの、JR東日本の社宅跡地などを大規模再開発したものである。

地上23階と26階の2つの超高層ビルが並ぶ「OIMACHI TRACKS」。低層階には商業施設が入る。今年話題になったスポットのひとつだ(写真:筆者撮影)

エリアは変わるが、鮫洲の北東に位置する品川シーサイド駅前で行われた「東京都品川区・東品川四丁目第1・第2地区第一種市街地再開発事業」も、日本たばこ産業品川工場跡地を中心としたものだ。

上記再開発による「品川シーサイドフォレスト」の「イオン品川シーサイドショッピングセンター」。2002(平成14)年の開業当初はジャスコを核店舗としており、イオンにとって初めての都心部への本格出店だった(写真:筆者撮影)
「品川シーサイドフォレスト」にはほかに複数の超高層ビルが建ち並ぶ(写真:筆者撮影)

それに対して鮫洲では、1991(平成3)年の駅高架化、企業跡地のマンションへの転換、運転免許試験場の建て替えといった動きはあったものの、いずれも再開発のフックとして作用しなかった。

駅前には幹線道路の第一京浜が通っているが、これは市街地再開発事業が確立された都市再開発法の制定前の1929(昭和4)年に開通したものである。そのため、再開発を動かす動機にならなかった。

鮫洲駅付近の第一京浜。10階建てくらいのマンションも存在するが、街並みは比較的低層である(写真:筆者撮影)

交通と商業の拠点性

2つ目の違いとして、交通と商業の拠点性が挙げられる。

現在のJR京浜東北線の大井町駅は1914(大正3)年に開業し、1927(昭和2)年には東急大井町線が開通。2002(平成14)年にはりんかい線が開通し、利便性が増した。品川区を代表するターミナル駅のひとつに数えられている。

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