折りたたみ型スマホは2つのディスプレイを備えたスマホでもある。主に折りたたんだ時に使う「外側」と、広げた時に使う「内側」のディスプレイだ。別々の画面がついているので、閉じた時と開いた時で画面を切り替える。
といっても、ほとんどの折りたたみ型スマホの場合、切り替わっているのは自明なので特別なことはしていない。というよりも、開く時には外側のディスプレイを「見てもいない」ものだから、なにかする意味も薄い。
だがアップルはあえて、ちょっと手品的な効果をつけて特別感を演出している。そして、こういうことをするのが「アップルという会社」なのだ。
縦が短い「パスポートタイプ」の優位性とは
アップルが公開したビデオを見ると、他にも色々なことに気づく。
閉じた状態のiPhone Duoは、iPhone 18 Pro Maxにかなり近い横幅だ。だが、縦は短い。8月にサムスンが「Galaxy Z Fold8」を発売して以降、このサイズ感の折りたたみ型スマホを「パスポートタイプ」と呼ぶことも増えた。縦に短い分、意外とコンパクトに感じられ、ポケットなどへの収まりも良い。
課題は、縦方向が短い分、情報量が少なくなりやすいことだ。そのため、パスポートタイプでなく、スマホを2つ並べたような形状を選ぶメーカーの方が多い。Googleやモトローラはそちらを選び、サムスンは、縦長タイプ(Galaxy Z Fold8 Ultra)とパスポートタイプ(Galaxy Z Fold8)の両方を作っている。
アップルのジョン・ターナスCEOは、「他社はスマホを2つ並べたようなものを出している」と批判し、パスポートタイプの優位性を訴えた。
では、情報量の問題をどう解決するのか?
そこで採用したのが「上下にあるユーザーインターフェースを横に配置し直す」というものだ。
以下は、アップルが開発者向けビデオの中で示した画面だ。左は一般的なiPhone、右はiPhone Duoの画面を示している。中央のコンテンツ部分は同じ面積だが、上下のユーザーインターフェースを右に持ってくることで、画面を有効活用している。これに対してAndroidをベースとした折りたたみ型スマホは、ここまで細かなコントロールはしていない。


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