Galaxy Fold 5Gは日本でauから発売されたが、当初は他のスマホと異なり、日本向けのカスタマイズも最小限に抑えられていた。そのため、対応周波数が限定的で、おサイフケータイも利用できなかった。翌年発売された「Galaxy Z Fold2 5G」もau限定で、おサイフケータイ非対応のグローバル仕様で販売されている。
風向きが変わってきたのは、21年に登場したGalaxy Z Fold3 5Gから。サムスン電子は、このモデルで「Galaxy Note」シリーズ(現・Galaxy S Ultraシリーズ)の売りだったSペンへの対応を果たし、日本ではおサイフケータイのサポートも始まった。取り扱いキャリアもドコモとauの2キャリアに広がり、販路を広げている。
その後は薄型化や、ディスプレイの幅を徐々に広げていき、24年に発売された「Galaxy Z Fold6」では、上記の仕様を満たしつつ、閉じたときの厚みを12.1mmまで削減。重量も239gまで軽量化している。閉じたときの比率が細長かった当初のGalaxy Fold 5Gに比べると、かなり一般的なスマホに近づいている。
この方向性を大転換したのが、先に挙げたGalaxy Z Fold7。このモデルでは閉じたときの厚みを一気に8.9mmまで削減して、一般的な高機能モデルとほぼ変わらないサイズを実現した。重さも215gで、iPhone Duoと同時に発表された「iPhone 18 Pro」の211gとほぼ変わらないところまで軽量化している。
26年は、このモデルを「Galaxy Z Fold8 Ultra」として継承しつつ、新たに開くと4:3の横長ディスプレイになるGalaxy Z Fold8をラインナップに追加し、“選べる折りたたみ”を訴求するようになった。こうした競合製品の進化を見ていくと、他社が7年かけて積み重ねてきた実績との差を、アップルが一気に詰めてきたことが分かるはずだ。
サイズや重量は追随できず、価格もネックになるか
一方で、やはり他社にはキャッチアップできていない部分もある。一番は、その厚さと重さだろう。iPhone Duoは、閉じたときが11.3mm、開いたときが5.1mmで、重さが254g。薄型化や軽量化が進む他社のフォルダブルスマホには、まだ及んでいない。11.3mmもあると、ポケットに入れた際にかさばるだけでなく、ポケットが引っ張られているように感じるはずだ。


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