ただ、回転は早く、そこそこ並んでいてもそこまで待たされない。平日14時頃で10人ほどの待ちだったが、30分かからず入れた。ここの名物はチャーハン(並950円、大1400円)。
シンプルな味わいだが、香ばしい焼き飯と味のしみた端肉、濃厚なスープのバランスがよい。並んででも通ってしまうクセになる味わいの名店だ。ただ、チャーハンの大盛りは山のような量が出てくるので要注意。一度注文したときは、完食したものの、しばらくチャーハンは食べられなくなった。
一見客の少ない常連の街
神楽坂を歩いて感じるのは、この街を構成する路地や坂道、建物、表通りから裏道に並ぶカフェやレストランなどすべてが一体になって、街の品格が漂う特有の文化を形作っていること。この街を訪れる人たちは、学生など若い世代から、会社員、年配層まで幅広く、決して間口が狭いわけではないが、どこか街の空気になじんでいる層という印象を受ける。
誰もが好きになる特徴的な何かがある街ではないかもしれない。この街を好きになり、何度も訪れたいと思う人は、その空気が肌に合う一定層に限られる気がする。そして、その空気の濃度は時を重ねてより深まっていく。
そんな人を選ぶ街になっていることが、この街の特徴となって時代を超えて残ってきたのだろう。
きっと、一見客の少ない常連の街なのだ。ただ、この街の空気が気になる人が訪れれば、その多くが常連になるに違いない。江戸情緒やどこか懐かしい路地や街並みに興味があれば、ふらっと訪れてみてほしい。
東京っぽくない静かな街でひと息つく時間は、贅沢な息抜きになるだろう。


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