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「平家の子孫が暮らす限界集落」400年続く"古文書と宝物"継承の祭りが復活《集落の消滅危機》を前に住民が探る行く末

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道行竈の田んぼのヘリで話す住民たち
道行竈の田んぼのヘリで話す住民たち(写真:筆者撮影)
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現地の方によると、このような集落では、「自分たちの手で集落活動を誇り高く全うする」ための前向きな検討が行われているとのことでした。

自治会の資産の清算といった実務に加え、住民にとって大切な存在である神社については、「自分たちの代までは変わらぬ敬意を持って守り抜く」という思いのもと、あえてこのタイミングで建て替えがなされました。

地域づくりを研究する立場から、「復興できる・できないの次元を超えてしまった集落においては、人生を最高の状態で走り切ったと感じてもらうために何ができるかが重要になる」と指摘する人もいます。

一度は集落を離れた出身者が再び応援に関わるようになったり、外からの移住者を温かく受け入れようとする機運も出てきていると同時に、そうした厳しい見通しがあることも事実です。

地域の文化を守るということは、必ずしも現地で伝承していくことに限りません。その土地の文化を知った人たちの心の中に残り、現地の住民ではなかったとしてもその人たちが次の世代に語り継いでいくことは、立派な文化保存の一つであると言えます。

だからこそ、仮に復興できるできないの次元を超えてしまっていたとしても、少しでも復興の糸口を探しながら内外の人が協力しながら試行錯誤することに意義があり、それが結果的に文化伝承や集落の活性化につながるのだろうと私は思います。

何十年も住んできた場所が自分たちの代でなくなる

先祖代々受け継がれ、自分が幼少期から何十年間も住んできたこの土地が自分たちの代でなくなろうとしているという時の気持ちは、私を含む「よそ者」には想像しきれないほど複雑なものがあるようです。

道行竈に関わるなかで「先祖代々の集落を守る責任がある」と考えつつも、何か動きたいのに高齢のために体が満足に動かせないやるせなさを少しずつ感じているという話も聞きました。

神社の建て替えに込められた「少なくとも自分たちの代までは誇りを持ってちゃんとやろう」という姿は、地域に対する深い愛着の結実です。

その思いに対し、いわゆる「よそ者」が現地の人も気づかなかった魅力に価値を見出し、感謝や共感を伝えること。それ自体が、長年その土地を守ってきた高齢者の『誇り』を取り戻す機会となることもあるのです。

同日公開の別記事では《後編》人口32人《リアス海岸に佇む限界集落》で造る日本酒が「東大祭で飛ぶように売れた」ワケ 住民と東大生が挑んだ事業の全容を詳報しています。

道行竈の風景(写真:筆者撮影)
《道行竈の日本酒プロジェクトの記事を読む→→》人口32人《リアス海岸に佇む限界集落》で造る日本酒が「東大祭で飛ぶように売れた」ワケ 住民と東大生が挑んだ事業の全容

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