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ライフ #広がる新しい暮らし方 "廃居"という磁力

「再建築不可」廃墟の京町家を救ったのは"省エネ"だった…築130年超、崩壊寸前の家に開かれた意外な再生ルート

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再生前の京町家(写真:八清提供)
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だが、これは162年前(!)のことで、以降、第二次世界大戦でも市街地が壊滅するような空襲は免れたのはご存じの通り。街の姿を強制的に変えてしまうような外力はほとんどないままに現在まで来ており、となれば京都の道路と敷地の関係が昭和25年の法律に適合していようはずはない。

両側に小さな家屋が並ぶ路地。京都市にはこうした路地に面した住宅が多い(写真:筆者撮影)
まっすぐに伸びる路地だけでなく、一度突き当たってからさらに曲がって続く路地もあり、そうした場所では放置されているらしい建物も(写真:筆者撮影)

建築基準法だけでは対応しきれない

実際、京都市の指定道路図を見ると多くの地域に赤線、つまり道路ではないという路地がある。そこそこ幅員があるように見えても路地は建築基準法的には道路ではなく、地域によっては赤線ばかりということも。さすがにこれだけ接道義務を満たしていない建物が多いとなると建築基準法だけをルールとして運用するには無理がある。

京都市の地図情報提供サービスの指定道路図、画像は東山区山崎町界隈。赤は非道路、ピンクは非道路で避難通路で、赤ばかりの区画もある(画像:京都地図情報提供サービスより)

そしてまた、京都ではそうした路地に残っている古い家、京町家がまちの景観を形成してもいる。石畳に黒板塀の路地、長屋の続く路地が観光名所になっていることを思えば、ある意味、建築基準法的には再建築不可とされる物件、エリアがお金を稼いでくれているわけで、となるとこれをクリアランス、建て替えてしまおうとはなりにくい。

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