中高一貫に入ると、小学校では学年トップだった原さんも学年40人中3〜4番手に落ち着きます。それでも高校に上がると理系で1〜2位をキープし続け、240人中1番の成績を記録するようになります。
当時、友達の家に遊びに行ったことはなかったそうです。
「中学・高校は仲間ができたのですが、通っていた学校が住んでいる町から5つ離れていて、物理的に友達の家に遊びに行けない距離でした。通学は1時間以上かかりますし、電車も平均3時間に1本なので、一人でマンガを読んだりゲームをしたりしていました」
早稲田は岡山にあると思っていた
そんな原さんが東大を意識し始めたのは中学2年生の頃でした。入学後にじっくり専攻を決められる東大の進学振り分け制度に惹かれたことに加えて、宮崎ならではの理由もあったそうです。
「当時は将来の夢も何も決まっていない状態でした。でも、決めようがないとも思いました。田舎で周囲の人の職業を知ったり考えたりする機会がないし、学校関連の職業は教師しか知りませんでした。
だから一回宮崎県の外に出ようと思ったのですが、大学を検討するにも、僕の環境だと大学の情報が入ってきません。『東大か宮崎大か』で、宮崎から出たいから東大という感じでした。
早稲田は岡山にあると思っていましたし、他の大学を一校も調べていません。余計なことを考えなくてよかったという点で、情報格差があってよかったと思います」
中3の全校スピーチでは「東大に行きます」と公言し、ゲームを封印して受験生としての生活をスタートします。


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