
かつては「器用貧乏」と揶揄された生き方
もちろん、これは「専門性は要らない」という話ではありません。深さがゼロでは、そもそも点にすらならない。大事なのは、深さを持ちながらも、隣の畑、そのまた隣の畑にも足を運んでみることです。
いつもと違うジャンルの本を1冊読む。畑違いの人とランチに行ってみる。まったく関係のなさそうな講座を受けてみる。学生の方であれば、専攻とはまるで違う分野の授業をあえて履修してみる。社会人の方であれば、業界の外にコミュニティを一つ持ってみる。そうやって幅を広げていくことが、変化の激しい時代を生き抜く、いちばん現実的な戦略なのだと思います。
かつては「器用貧乏」と揶揄されたジェネラリスト的な生き方が、いまや世界のトップ研究者やビジネスパーソンから「最強の武器」として再評価されつつある。この時代の変化を、私たちはもっと前向きに受け止めていいのではないでしょうか。
出典
- デイビッド・エプスタイン『RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる』日経BP/原著 Range: Why Generalists Triumph in a Specialized World, Riverhead Books, 2019
- マルコム・グラッドウェル『天才!成功する人々の法則』講談社(1万時間の法則)
- Stanford News, "'You've got to find what you love,' Jobs says", 2005年6月14日(ジョブズ氏スタンフォード大卒業式スピーチ)


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