さらに来年4月の統一地方選では、立憲民主党と戦うことになる。すでに9月13日に投開票予定の沖縄県知事選では、立憲民主党が玉城デニー知事を応援するのに対して、公明党県本部は自民党などとともに古謝玄太氏を推薦。中道としては「自由投票」を決めざるをえなかった。
高市早苗政権の誕生を嫌がって連立を離脱した経緯から、「高市政権が終わったら、公明党は連立に復帰を望んでいる」との説もある。また「先の特別国会で自民党は日本維新の会に、『衆院比例45議席削減』を断念させた。これは公明党への『戻って来い』アピールだ」と言う人もいるが、公明党関係者は一笑に付してこう述べた。
「確かに昨年の自民党総裁選の後にわれわれは連立を離脱したが、それは高市さんだけが原因ではない。むしろ許せないのは、『公明党はがん』発言の麻生太郎副総裁だ」
麻生氏は23年9月24日に福岡市内で講演し、公明党代表だった山口那津男氏や石井啓一氏、北側一雄氏といった当時の幹部の名前を挙げて「がん」と批判。さらに「その裏にいる創価学会」と支持母体も名指しした。
高市内閣を誕生させたのは麻生氏であり、存続させているのも麻生氏である限り、公明党は連立に復帰しないということになるわけだ。
再出発の動きを見せる「壊し屋」
こうした動きとは別に、小沢一郎前衆院議員を中心とした新党構想も存在する。小沢氏は2月の衆院選に中道から岩手3区に出馬して落選。5月には都内に事務所を構え、再出発を目指している。
小沢氏は小川執行部に批判的で、小沢氏に近い5人の参院議員が首班指名で立憲民主党の水岡俊一代表の名前を書いたこともあった。8月29日も北見市で講演し、「本当に国民の期待を集めることができる政党を作らなければならない」と述べている。
だが、同じく大きな塊を目指す「落選議員の会」のメンバーは、かつて「壊し屋」と言われた小沢氏による同会の切り崩しに警戒心を隠さない。
ただ現実は高市政権が依然として高支持率を誇り、30%ほどの政党支持率を維持する自民党に対して、中道・立憲民主党・公明党の3党の支持率を足しても10%に及ばない。そうした中でいかにして国民の信頼を取り戻すのか。政権奪還の道は果てしなく遠い。


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