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「いい大学に行く意味ある?」令和の子どもが抱く当然の疑問…"高学歴でも幸せになれない"時代に専門家はどう答える?

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学習をめぐって会話する親子
子どもたちにどんな言葉をかけるべきなのでしょうか(写真:Ushico/PIXTA)
  • 田辺 理 コノセル(「個別指導コノ塾」運営会社)創業者兼CEO
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そもそも、今の時点で「この仕事だけは絶対にAIに代替されない」と大人が断言することは難しいでしょう。大人にもわからない未来について、わかったふりをすれば、かえって子どもの信頼を失ってしまいます。

だからこそ、答えを言い切るのではなく、問いを渡してみてください。

「じゃあ、AIには何を任せて、何を人間が決めるのがいいと思う?」

あるいは、こう聞いてもいいでしょう。

「AIをうまく使える人と、AIに振り回される人の違いって何だと思う?」

この問いを投げかけると、子どもは初めて、「AIがあるか、ないか」ではなく、「AIとどう付き合うか」を考え始めます。

本を読んだり、ネットで調べたり、「これはAIに任せられそう」「でも最後の判断は人間がしたほうがいいかもしれない」と、自分なりの境界線を探し始めるでしょう。

AI時代には、勉強がいらなくなるのか

「AIが答えを教えてくれるなら、知識を覚える必要はない」と考える人もいます。しかし、わたしはむしろ、AI時代だからこそ基礎的な知識が重要になると思っています。

AIが出した答えが正しいかどうかを判断するためには、判断する側にも一定の知識が必要だからです。

たとえば、AIがもっともらしい英訳を出してきても、英語をまったく知らなければ、その微妙なニュアンスがおかしいことに気づけません。歴史について誤った説明をされても、前提となる知識がなければ、そのまま信じてしまいます。

知識がある人は、AIの答えに対して「本当にそうだろうか」「別の考え方はないか」「この条件ではどうなるか」と問い直すことができます。

つまり、AI時代の勉強は、「AIより多くの答えを覚えるため」にするものではありません。AIが出してきた答えを選び、疑い、組み合わせ、自分の目的に合わせて使うための“判断基準”をつくるものなのです。
これから必要になるのは、AIと知識量で競争する人ではなく、AIに何をさせるかを考え、その結果に責任を持てる人です。

「使われる人」ではなく、「使い方を考える人」になる。そのためにも、自分の頭の中に判断の土台をつくっておく必要があります。

この視点を、結論として押しつけるのではなく、問いとして子どもに手渡すことが、AI時代における“努力の理由”を、子ども自身に発見してもらうことにつながります。

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