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「いい大学に行く意味ある?」令和の子どもが抱く当然の疑問…"高学歴でも幸せになれない"時代に専門家はどう答える?

9分で読める
学習をめぐって会話する親子
子どもたちにどんな言葉をかけるべきなのでしょうか(写真:Ushico/PIXTA)
  • 田辺 理 コノセル(「個別指導コノ塾」運営会社)創業者兼CEO
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厄介なのは、この問いに対して、わたしたち保護者世代が持っている“手持ちの答え”が、ほとんど通用しなくなっていることです。

「いい大学に行けば、安定した会社に入れるから」

「AIが進化しても、人間の仕事はなくならないから」

そう言いたくなる気持ちはわかります。しかし、いずれも親自身が「本当にそうだ」と確信を持って言い切れる話ではありません。大人自身がうまく説明できない努力を、子どもに求めるのは難しいものです。

では、どう返せばいいのでしょうか? 大切なのは、昔の正解を押しつけることではありません。子どもが自分で「それでも学ぶ意味」を考えられるような、対話の入り口をつくることです。

「いい大学」の価値を“肩書き”で説明しない

「いい大学に行く意味はあるの?」

まず、この問いに対してついやってしまいがちなのが、「いい大学に行けば、いい会社に入れるから」という“肩書きベース”の答え方です。

しかし、これは今の子どもには響きにくい返し方だと思います。彼らはSNSやYouTubeを通して、有名大学を卒業していなくても活躍している人をたくさん見ています。反対に、東大を出ても仕事や人生に悩んでいる人がいることも知っています。

「高学歴になれば幸せになれる」という単純な物語を、今の子どもたちは最初から信じていないのです。
そこで、わたしが実感を含めてオススメしているのが、こんな伝え方です。

「努力を続けてきた人が多い場所に行くと、自分も成長しやすいんだよ」

大学の価値を、“卒業証書”や“就職の切符”ではなく、「どんな環境に身を置けるか」という視点で語り直すのです。

人は、思っている以上に周囲の環境から影響を受けます。

まわりの友人が当たり前のように本を読み、研究し、留学や起業に挑戦していれば、それまで自分には関係ないと思っていた選択肢が、急に身近に見えてきます。

友人が「こんな研究をしたい」と話しているのを聞いて、自分も大学院に興味を持つかもしれません。海外で学ぶ友人の話を聞いて、留学を考え始めるかもしれません。身近な誰かが新しいことに挑戦する姿を見ることで、「自分にもできるかもしれない」と思えることがあります。

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