有料会員登録 東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資

「30年ぶり長期金利3%超え」でも環境は当時と大違い! 預金・国債・株式への賢い振り分け方とは?

7分で読める
(写真:時事)
  • 日沖 健 経営コンサルタント
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

では、どうすればよいのでしょうか。資産を目減りさせないように、物価上昇率を上回る運用利回りを確保する必要があります。そのためには、リスク資産も運用する必要があります。リスク資産の代表は、株式や投資信託です。

ただし、株式や投資信託は、高い利回りを期待できる反面、価格下落のリスクがあります。リスクを抑えつつ利回りを上げるには、資産を分散させる必要があります。

インフレに負けない資金の振り分け方

年齢・収入・家族構成・住宅ローンの有無などによって違ってきますが、たとえば次のような資産配分にするのはどうでしょうか。

普通預金(生活防衛資金) 200万円
個人向け国債(安定収益資産) 400万円
投資信託(リスク資産) 400万円

投資信託の利回りが6%なら、資産全体の利回りは税引前3.26%、税引後2.60%です。日銀の消費者物価上昇率の想定に近い、「インフレに負けない」状態になります。なお、49年から現在まで77年間の日経平均の配当込み平均年利回りは、 9.5%〜10%です。

以下、3点を補足します。

① リスク資産では、個別の株式ではなく投資信託に投資します。個別株式はリスクが大きく、銘柄選びや維持管理に手間がかかるからです。

② 投資信託では、テーマ型ではなく、オルカンなど市場に連動するインデックスファンドを買います。インデックスファンドのほうがリスクが小さく、手数料が安いからです。

③ NISAやiDeCoの積立投資を利用します。NISA・iDeCoには税制優遇がありますし、積立投資なら購入タイミングによるリスクを分散できます。また、手間もかかりません。

もちろん、リスクを取って早く大きく増やしたいとか、すでに生活の心配のない財産を築いている場合は、個別株式に挑戦しても構いません。

ひと昔前までの「金利のない世界」では、利回りを気にせず現金・預金に置いておいても問題はありませんでした。しかし、「金利のある世界」になった現在、インフレに負けないように運用する必要があります。国民に金融リテラシーが求められる時代になったと言えるでしょう。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数