つまり、あと2万円出せばカメラもバッテリーも上回るiPhone 17 Proが買える価格帯に、機能を削った製品が置かれていた。減産の報道が流れ、後継機の投入時期が27年春へずれる可能性も指摘された。26年に入るとキャリアの値引き対象となり、実質2万円台で手に入る端末になった。
その機種が、8月上旬の集計で実売1位に立った。
首位の理由は値引き、ただしそれだけではない
首位に立った直接の理由は、率直に言って値引きだ。日本では実質2万という水準の販売事例も出ている。定価で選ばれた結果ではない。
ここには日本市場ならではの構造がある。アップルが設計した価格の階段と、店頭の実売価格は日本ではしばしば別物になる。アップルが999ドルの製品として位置づけたものが、キャリアの販売施策を通ると2万円台の製品として棚に並ぶ。メーカーの意図した序列が、通信契約とセットの割引で組み替えられてしまう。
ただし、筆者が注目したいのは別の点だ。価格という重しが外れたとき、消費者が選んだのはiPhone Airだった。カメラの枚数でもバッテリーの持ちでもなく、薄さと軽さである。アップルが懸けた価値の方向そのものは、支持を得たと見ていい。ここは事実ではなく筆者の見立てだが、この週の上位3機種の並び方はその解釈を支えている。


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