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「万が一があったら…」パンダ用人工ミルク開発を決めた日本企業の舞台裏 「クマ、ゾウ、アザラシ…」"ニッチなミルク"を作る理由

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アドベンチャーワールドのパンダ
「双子が生まれると母親が本能的に1頭しか育てない」パンダ用ミルクの開発秘話(写真:アドベンチャーワールド提供)
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森乳サンワールドでは55周年を記念して、初のコーポレートキャラクターの「みるぱん」「もるる」「もりーにゃ」が誕生した。

「みるぱん」の大きなぬいぐるみ(撮影:今井康一)

パンダ、犬、猫という同社製品を象徴する3つの動物がモチーフだ。キャラクターデザインを外部デザイナーに依頼する案もあったが、「会社のことを一番わかっている社員が考えたほうが、長く愛されるキャラクターになるはず」と、絵が得意な小島さんが一からデザインを担当した。

森乳サンワールドの新キャラクター(画像:森乳サンワールドホームページより)

「趣味が高じて会社のキャラクターを作るとは、私自身思っていなかったです(笑)。初めてのキャラクター制作は本当に大変でしたが、社内アンケートの意見を取り入れながら完成しました。

3キャラクターともミルクをテーマにデザインしまして、哺乳器や牛柄のスカーフなどを身に着けています。『ペット用のミルクメーカーなのに、なんでパンダがいるんだろう?』と違和感を持っていただいて、森乳サンワールドを知ってもらうきっかけになったらいいなと」(小島さん)

万が一に備えて…動物たちの命をつなぐための製品を

同社では27年2月まで、動物園・水族館を応援する「55 ZOO(ゴーゴーズー)プロジェクト」を実施中で、SNSで入園チケットをプレゼントするキャンペーンを行っている。動物園、水族館の来場者が増えることが直接、同社の利益につながるわけではないが、来園を促すキャンペーンを行う理由はどんなところにあるのか。

森乳サンワールド営業部リーダーの小島有紀さん(撮影:今井康一)

「動物園や水族館は種の保存や環境教育など大切な役割を担っています。一方で、動物の赤ちゃん誕生といった大きな話題が頻繁に生まれるわけではないことから、集客には日常的な情報発信が重要になり、多くの動物園や水族館はSNSの活用に取り組まれています。動物の命をつなぐための製品を作る企業として、その取り組みに寄り添い、一緒に盛り上げていきたいというのが一番の理由です。結果的に、動物ファンの方々に弊社を知っていただくきっかけにもなっていると感じます」(小島さん)

森乳サンワールドは、家庭のペットから動物園・水族館の動物まで、多くの生き物を縁の下で支えている。

「展示動物向けのミルクは、何らかの原因で赤ちゃんが母乳を飲めなくなってしまうことに備えて準備するものです。本来は母乳で元気に育つことが最もいいのですが、万が一の備えとして、命をつなぐための製品の販売を続けたいと考えています。これからも動物たちと、関わる皆さんの笑顔のために頑張っていきたいです」(小島さん)

(前編:『価格2倍でも「飛ぶように売れる水」の"正体" 育児用ミルク技術から「犬猫用粉ミルク」を開発した老舗が明かすヒットの裏側』

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