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ライフ #“聖地”巡礼 あの名作の舞台地を訪ねて

『団地のふたり』モデルとなった"実在の部屋"を訪問! 築58年「滝山団地」が"住民の高齢化・バス減便"でも再生できたワケ

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団地のふたり 滝山団地
NHKドラマ『団地のふたり』の舞台となった団地の中にお邪魔してみると……(撮影:梅谷秀司)
  • 古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家
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こうした中で滝山団地が考えたのは、「あえて開業当初からの施設を活用する」ということでした。

公園の遊具は修繕しつつ現状の形を残し、映画やドラマのロケ地に選ばれ続けることで、団地を去っていった子ども世代が懐かしく思って団地に寄付をしたり、団地の住民として戻ってきたりしてくれるのではないか、と期待したのです。

「昭和の団地」の雰囲気をあちこちに色濃く残しているのが魅力(撮影:梅谷秀司)
緑も多く、住民たちの憩いの場がたくさんあるのが印象的でした(撮影:梅谷秀司)

映画やドラマのロケ地に選ばれることで「街全体が活性化」

当初、管理組合では、ロケの受け入れによって公園の遊具などを修繕する費用を捻出できれば、という狙いを持っていました。

「今は、ロケによって街全体が活性化し、ドラマや映画などで取り上げられて知名度が上がることで、若年層を含めた住民たちが自分の住む街に誇りを持つことができ、地域としての活気が生まれるのではないか、と考えています」(滝山住宅管理組合)

しっかりとした管理組合が機能していることも、滝山団地の魅力の1つ(撮影:梅谷秀司)

団地では、学校や病院、スーパーなど、必要インフラがすべて整っています。しかし最近では、団地の住民の減少や高齢化により、団地だけでは街が成り立たないという側面もあります。

「管理組合では、受け入れた撮影隊に地域の店舗などを積極的に紹介するようにしています。そうすることで団地以外の場所もロケ地の候補になるなど、『滝山地区』全体でのブランド価値向上を目指しています」(滝山住宅管理組合)

こうした取り組みは一朝一夕では成しえませんが、広く地域住民の誇りにつながることで、将来的な入居者増も期待できると考えているのです。

滝山団地には、「昭和の団地」の温かい雰囲気が今も残されています。次世代に引き継ぎながらも、『団地のふたり』の夕日のシーンさながらのノスタルジックな雰囲気を、これからも楽しみたいものです。

バス停から「2街区」への入り口。『団地のふたり』の作中でもたびたび登場しています(撮影:梅谷秀司)

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