例えば、2026年度入試のデータを見てみましょう。東京大学が公表している26年度入試の共通テスト合格者平均点によれば、文科一類831点(得点率83%)、文科二類846点(85%)、文科三類843点(84%)、理科一類868点(87%)、理科二類851点(85%)、理科三類865点(86%)。
受験者平均でも合格者最低点でもなく、「東大合格者」の平均で、8割台になっているわけです。偏差値上、東京大学が一番難しいわけですから、それ以外の大学でもどんなに高くても得点率「8割」を目指すことになります。
しかも、科目による傾斜配点もあります。例えば一橋大学の社会学部の配点は、下記のようになっています。
国語:20点/数学:20点/英語:20点/地歴・公民:20点
情報:10点
文系学部である社会学部で、理科1教科が共通テストの半分(50%)を占めるという極端な設計です。逆に情報は10点(全体の5%)しかありません。こうなると、「理科はとても高い点数を取らなければならない」「逆に情報は捨ててもいい」という受験戦略も発生するわけです。
要するに、どの大学を目指す受験生であっても、「全科目満点」なんて要求されないのです。それどころか、行きたい大学によって、行きたい学部によって、「必要な点数」がまったく違う。そして受験生は、その点数に合わせて各科目の目標点数戦略を組み立てる必要があります。「自分は理科では9割を取らなきゃ」「国語は7割でも数学が9割取れればこの目標点数に到達する」と、自分なりに考えて戦略を練らなければならないわけですね。
目標点によって戦略が違う
そして、目標点数が変わると、戦略が大きく変わってくるのが共通テストです。わかりやすい例として、英語リーディングの話をさせてください。この科目、目標点に応じて「解く順番」がまるっきり変わってきます。


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