「子どもは急に熱を出すし、保育園へ通うようになれば、流行している感染症をもらってくることもあります。共働きをしていると、急に会社を休めないこともある。そんなときに子育てを手伝ってくれるお母様が近くにいるのは心強いですよ」
もちろん、夫の実家からサポートを得る方法もある。しかし、妻にとっては義理の親に遠慮が生まれることもある。
数日後、あきおから報告があった。
「あやさんのお母さんに、先日お会いしました。お母さんとあやさんはお互いを大切にしながらも、それぞれが自立しているように見えました。前妻とその母親のような、共依存の関係はなさそうです」
あやの実家近くに住めば、あきおの通勤時間は30分ほど長くなる。それでも将来、子どもを授かったときに、あやの母親からサポートを得られることは大きい。
「通勤時間が長くなることは、僕が許容しようと思いました」
通勤時間が長くなることを、ただ耐えるのであれば「我慢」になる。しかし、その先にある家族全体の利点を理解し、自分で納得して受け入れるなら、それは「許容」になるのではないだろうか。
「食の好みが合う」は必要条件か?
きみえ(38歳、仮名)は、年収700万円の自立した女性だった。趣味は食べ歩き。おいしいレストランを訪れ、料理に合う酒を楽しむことが好きで、店や料理についての知識も豊富だった。そんなきみえが結婚を意識したのは、40歳という年齢が見えてきたからだ。
結婚して子どもを授かり、自分の家庭を作りたい。そう考えて筆者の相談所へ入会し、婚活を始めた。
ところが、活動を始めてみると、食にあまり関心のない男性が多いことに驚いた。お見合いから仮交際に入ると、「僕は店に詳しくないので、おすすめのところでお食事しましょう」と丸投げされる。酒をまったく飲めない男性も多かった。


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