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還暦を迎えた"俳優・本木雅弘"が明かす「欲望は底知れない」の真意…15歳からの芸能活動で掴んだ「かっこいい男の条件」

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本木雅弘
俳優・本木雅弘に、“かっこいい大人”の条件を聞いた(撮影:長田慶)
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俳優として声に向き合ってきた本木にとって、それは単なる資料ではなかった。音源を聴き進めるほど、その声を集め続けた伊藤の人生にも惹かれていった。

「強い信念に導かれ、そこを貫いた人だったのだと思います。大きなひとつを選択し、自己を捧げて生きた人の潔さ。きっと、伊藤さんにしか感じえなかった孤独の深さと、伊藤さんだけが濃く味わった達成感があったでしょう。そこに、いち人間として憧れる部分があります」

(撮影:長田慶)

本木は孤独を好みながらも、家族を持ち、人と関わる人生を選んできた。だからこそ、一つの仕事に人生を注いだ伊藤の生き方は、自分が選ばなかったもう一つの人生として映った。

「究極の選択として、家庭を持つ人生と、孤高を貫く人生のどちらかを選べと言われたら、やはり、他人と交わることの未知を選んでしまうでしょう。

自分は、孤独が好きだと言いながらも、人と関わることを選び、その柵(しがらみ)に逃げているのかもしれません。だからこそ、伊藤さんが貫いた孤高の道は、本当にすごいことだと思います。

そのひたむきさが、どうにも美しく見えて、強い憧れを感じました」

本木雅弘が語る「かっこいい大人」との重なり

(撮影:長田慶)

伊藤が記録した肉声は、被爆を体験した人々がいなくなったあとも、次の世代へ届いていく。

限られた時間を何に使い、何を残すのか。そして、自分が選ばなかった人生に、どこまで想像力を向けられるのか。

還暦を迎えた本木雅弘が語る「かっこいい大人」の姿は、伊藤のひたむきな生き方にも重なっていた。

八月の声を運ぶ男
8月21日(金)より全国のTOHOシネマズにて公開(一部劇場を除く)
原案:伊藤明彦『未来からの遺言 – ある被爆者体験の伝記』
作:池端俊策
音楽:清水靖晃
監督:柴田岳志
出演:本木雅弘 石橋静河 伊東蒼 尾野真千子 田中哲司 阿部サダヲ
製作・配給:WOWOW

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