
東京都では、25年度4102人の新人を採用しましたが、そのうち225人が退職し正式採用に至りませんでした。数字だけでも深刻ですが、私自身が新人教員と接する中でも、以前にはあまり出会わなかったケースを見るようになりました。
例えば、昨年度に私が関わった1年目の先生の中には、子どもと自然に目を合わせて話すことが難しい方がいました。子どもとの距離感がつかめず、どう関わればよいか戸惑っている様子でした。教員として必要な力は、授業技術だけではなく、子どもと信頼関係を築く力も欠かせません。その現場では、結果として3人体制でそのクラスを運営することになりました。
また、つらいことがあると泣いてしまう先生も多く見ました。せめて子どもの前では我慢してほしいところですが、授業中に職員室に戻ってきてしまう先生もいらっしゃいました。
社会人経験は豊富だが・・・中途採用で苦労するケースも
中途採用で教壇に立つ先生の中にも、社会人としての経験は豊富であっても、子どもと接する経験が十分でないまま担任を任され、苦労されているケースがあります。しかし、中途採用そのものが問題なのではありません。職員室に若手や新任を育成する力がなくなっていることも、大きな課題だと思います。
学校は教員不足が続き、欠員を埋めることに追われています。ベテラン教員も自分の仕事で精一杯となり、若手教員をじっくり育てる余裕を失っています。本来であれば、失敗を見守りながら経験を積ませて成長を支える時間が必要ですが、それが明らかに難しくなっているのです。


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