2026年上半期(1~6月)は、サクラ:4972台、ekクロスEV:756台、ミニキャブEV:1578台、N-VAN e::2385台、N-ONE e::2581台、e-ハイゼットカーゴ/e-アトレー:761台となっている(eエブリイは非公開)。
注目したいのは、ラッコが目標とする年間1万台を超えているのが、サクラのみという点だ。つまり、現状の日本の軽EV市場は、“サクラ一強”なのである。
ちなみにサクラの販売は2022年にスタートしており、その年に2万1887台、翌2023年が3万7140台、2024年が2万2926台、2025年が1万4093台、今年2026年が1~6月の半期で4972台という推移。累計10万台は突破しているものの、今年は1万台を切りそうなほど、伸び悩んでいるのが現状だ。
黒船「ラッコ」とジョーカー「e SKY」
現状の販売が続けば、ラッコは目標である年間1万台をクリアするだろう。一方でサクラは、現状のままでは年間1万台に届くかどうかというレベルだ。その他の日系軽EVは、どれも年間1万台は遠いという状況にある。
つまり、下手をすると国内軽EVのベストセラーの座がサクラからラッコに移るかもしれない。もし、ラッコが軽EVナンバー1になれば、また大きな話題となるだろう。
日本メーカーが育んできた軽市場に、海外ブランドがくさびを打ち込むことになるからだ。しかも、日本と関係が悪化している中国のブランドだけに、悪い意味での注目度も高まるだろう。
しかし、冷静になって考えてみれば、それほど大騒ぎすることではない。軽EVの市場は、全体でもわずか4万~5万台の規模しかない。軽自動車市場全体からすれば、わずか数%である。
サクラがトップでもラッコがトップになろうとも、市場全体の大勢には影響がない。言ってみれば「コップの中の嵐」にすぎないのだ。
そこで期待したいのが、e SKYだ。このスズキの新型モデルが、状況を打破するジョーカーとなるかもしれない可能性を持っている。


※ログイン後、コメント入力が可能です。