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《希望編》「子どもを持つ夢は叶わなかったけど…」26歳で難病発症→"世界を目指すアスリート"になった超前向きな人生観

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梅津絵里さん
梅津絵里さん(写真:本人提供)
  • 杉井 亜希 フリーランスライター/イラストレーター
  • 舛森 悠 総合診療医
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「コミュニティの仲間や、活動を通して知り合った皆が、SNSやZoomでたくさん声をかけてくれたんです。『頑張って』っていう言葉以上に、『待ってるよ』の一言がすごく嬉しくて。『自分の帰る場所は、こんなにたくさんあったんだ』って実感できました」

かつては「自分だけが取り残されている」と感じた梅津さん。しかし、年月をかけて築いてきた仲間たちとのつながりが、今度は画面越しから自分を支えてくれた。

「調子の悪い日や手術前なんかはもちろん落ち込むんですけど、その度に画面越しに『もう聞いてよ〜』って世間話みたいに愚痴ったりして(笑)。

夫も毎日のように外の景色を動画で撮影して、私に送ってくれました。『退院したら◯◯に行こう』『元気になったら焼肉を食べに行こう』って、日常の小さな楽しみをたくさん作ってくれたんです。『一人じゃない』って思えたことが、私にとって本当に強力な心の栄養になりました」

以前の入院時には「死んでしまいたい」とまで思った梅津さんは、今回の入院では最終的に「私はまた絶対に這い上がれる」と思うことができた。

「世界を舞台に」パラダンスが人生を前に進める

5度にも及ぶ手術を乗り越え、梅津さんは2021年11月に退院。その後しばらく自宅療養を続け体調が落ち着いてきた頃、梅津さんのこれまでの活動を見ていた関係者から声がかかり、車椅子モデル役としてミュージカルに出演することになった。

出演時間はわずか2分ほど。それでも、舞台に立って表現することの楽しさを、梅津さんは改めて実感した。

「表現するって楽しい、踊るって楽しい!ミュージカルに出て、心からそう思いました。その公演終了後に、今度はミュージカルを通じて知り合った方から『パラダンスをやってみない?』と誘われたんです」

そこで紹介されたのが、現在梅津さんが所属する「一般社団法人日本パラダンススポーツ協会(JPDSA)」だ。

パラダンスとは、専用の競技用車椅子を使い、社交ダンスをベースに舞台で踊る芸術スポーツのこと。複数の競技種目があり、国内外でさまざまな大会が開催されている。

パラダンスへの挑戦を家族も全力でサポート(写真:本人提供)

「最初はエクササイズ感覚で始めたんですが、この団体が世界レベルの選手や指導者の育成を目標に掲げていて。『それなら私も、選手として世界に挑戦してみたい』と思うようになったんです」

難病を抱え、車椅子で生活する自分が、世界を舞台に競技に挑戦する? かつての梅津さんからすれば、想像もつかなかった未来だった。

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