同社では対策として、スカイライナーを除く所属車両について、マナー啓発に関する4カ国語(日・英・中・韓)のポスターを車内に掲出しているほか、利用者への啓蒙放送を適宜実施している。また今年4月下旬からは、主にアクセス特急で運用している車内モニター設置済みの車両(3100形・3200形)において、日本民営鉄道協会が作成したインバウンド向け鉄道利用マナー啓発動画を放映している。ポスターは4カ国語とイラストで、優先席使用時のマナーについて啓発する内容となっている。動画は外国人の乗客に向けて、整列乗車や車内での大声の会話は控えるような、マナーの向上を目的とした内容となっている。
なお、スカイライナーについては、車掌が巡回中に必要に応じて適宜、利用者に声がけを行っているそうだ。なぜスカイライナーとほかの車両で対応が違うのか。その理由はマナーポスターや動画の内容が、一般列車乗車時の啓発内容であることから、スカイライナーには適さないからだという。
日本人は模範となる乗車を心がけよう
2025年に日本を訪れた訪日外客数が、年間4200万人を突破し、過去最高を記録した。今年度も多くの外国人観光客が来日している。夏から秋に向けての行楽シーズンに各地がにぎわうのは良いことだが、外国人観光客による文化や、考え方の違いが元で発生してしまうトラブルは悩ましい部分である。
「人の振り見てわが振り直せ」ということわざがある。人の良い行動や悪い行動を見て、自分も同じことをしていないか振り返り、自分の行いを改めよという意味だ。少なくとも、外国人観光客に「日本人がやっているから自分たちもやっていい」と思われることがないよう、私たち日本人もマナーに配慮した乗車を心がけたい。

