サバンナGTは、ロータリーエンジン専用車として71年に登場した「サバンナ」の中でも、ハイスペックな仕様として人気を得たグレードだ。
当時、マツダは67年に世界初のロータリーエンジン搭載車「コスモスポーツ」を発売。491cc×2という小排気量ながら、2リッタークラスをしのぐ128PSもの高出力を生む2ローター・ロータリーエンジンを、近未来的なクーペ・ボディに搭載。当時としては圧倒的な高性能を発揮し、一世を風靡した名車だ。
コスモスポーツの成功により、ロータリーエンジンに可能性を見出したマツダは、その後も、「ファミリア」「ルーチェ」「カペラ」など、数々のロータリーエンジン搭載車をリリース。いずれも高性能を売りにした商品構成を展開した。そして、それらの後継、5番目のロータリー車として71年に登場したのがサバンナだった。
サバンナGTの特徴
車名は、熱帯・亜熱帯の大草原を意味する英語の「savanna」が由来。大草原を疾走する猛獣の野生美とパワーを表現するために名付けられたという。ワイドなボディに低い車高、フロントやリアの立体的な造形などにより、外観にはスポーティな雰囲気を前面に出したデザインを採用。ボディタイプには、クーペやセダン、ワゴンなどもあったが、最も人気だったのが、72年に登場したクーペボディ・ハイスペック仕様のサバンナGTだ。
当初、サバンナには、10A型と呼ばれるパワートレインを採用。先代となる「ファミリア ロータリークーペ」と同じ491cc×2という小排気量ながら、105PSを発揮するエンジンを搭載していた。一方、最上級機種となるサバンナGTでは、輸出仕様の「サバンナRX-3」と同じ573cc×2の12A型エンジンを採用。最高出力120PSを発揮する高性能エンジンと5速MT(マニュアル・ミッション)をマッチングし、車両重量800kg台後半という軽い車体も相まって、トップクラスの動力性能を発揮した。


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