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キャリア・教育 #学校という身近な”異世界”の物語「知られざる教員のリアル」

暴言や暴力は日常…「言っても聞かない」生徒への指導で苦悩する教員、校長の「理想の学校づくり」への不信感

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黒板に書かれた「死ね」「バカ」
(写真:Graphs / PIXTA)
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現在の勤務校では、生徒に寄り添う方針が「強く指導しない」空気につながり、歯止めが弱くなっているのではないかと感じている。特につらいのは、女性教員への暴言や暴力だ。

「『死ね、くそババア』はしょっちゅうです。蹴られたこともあります。でも、男性の教員には本能なんですかね、立ち向かっていかない。特に強そうな男性には相手の出方を見るけれど、女性には向かってくるんです。今になってこんな形で女性差別を体験するとは思いませんでした」

一部の生徒が壁を壊したり、ほかの生徒に暴力を振るったりすることもある。管理職から「警察に通報してもよい」と言われ、生徒との関係がさらに悪化するのではないかと迷いながらも、実際に警察を呼んだこともある。

「警察が来ると、多くの生徒たちは慌てます。まずいとはわかっているんです。でも、そこまでしないと止まらないのかと思うと複雑です」

問題行動を起こす生徒にも、仲間内では違う顔を見せるなど、良い面もある。切り捨てられないからこそ教員も向き合い続ける。だが、暴言や暴力を受け続けることが当然であってよいのか。生徒の人権についてはすぐに問題視されるが、教員に人権はないのかと感じることが多い。中田さんには割り切れない思いが残る。

職員会議は「話し合いの場」ではないが…

中田さんが現在の勤務校に赴任して驚いたのは、ルールの緩さだけではない。学校運営の進め方にも違和感があった。

「前任校では、教員同士で話し合う文化がありました。でも今の学校では、職員会議は話し合う場ではなく、校長の考えを理解する場だと言われたんです。教務主任は校長の考えを具現化するのが仕事だと聞いたときは、少し引っかかるものがありました」

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