「くるくるアイス」はサービス開始後、着実に利用者を増やしていった。
その勢いは現在も続いており、今年度は前年度比約3倍の伸びを見せているという。金子さんたちが驚いたのは、家庭以外からの反響だった。
「福利厚生として導入したいという法人のお客様からのお問い合わせが増えてきたんです。社員食堂や休憩スペースに設置し、社員同士のコミュニケーション活性化に役立てたいというものでした。会社のみんなで『くるくるアイス』を巻いて食べる。それだけで自然と会話が生まれるんですね。そういう使われ方は想像していませんでした」(金子さん)
家庭で家族が楽しむサービスとして始まったものが、今度は職場で人と人をつなぐ役割を担うようになったのである。
"シンカンセンスゴイカタイアイス"と「くるくるアイス」の共通項
実は、予想外の形で話題になった商品はほかにもある。
スジャータめいらくグループと聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、かつて東海道新幹線の車内販売で親しまれた、あの"シンカンセンスゴイカタイアイス"だろう。
そのアイスも、元々は話題性を狙ったわけではなく、「世界一の新幹線にふさわしい最高級のアイスクリーム」をコンセプトに真摯な思いで開発された。
乳脂肪分を高め、空気の含有量を抑え、濃厚な味わいを追求するという品質への妥協のない姿勢は、「TOMIスジャータシルクアイス」、そして「くるくるアイス」にも受け継がれている。
家庭で楽しむ「くるくるアイス」という新しいサービスは、突飛な発想から生まれたものではない。長年磨き続けてきた技術と品質が、時代の変化に応える形で新たな価値へと結び付いたのである。


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