高齢の親の健康面に気がかりがあると、帰省の頻度が高まり、遠方だと“交通費”は大きな負担になります。日帰りできる距離であっても、行き来の回数が重なれば費用はバカになりません。帰省にかかる交通費を、他の人はどのように負担しているのでしょう。
介護のための帰省は複数回で交通費も高額に
“帰省”には、何かとお金が必要です。交通費のほか、お土産を買ったり、みんなで外食したり……。通常の夏の帰省で子世帯の帰省時にかかる費用負担について調べた結果では、親の負担額のボリュームゾーンは「1万円以上~3万円未満」。最も多いのは滞在中の食費ですが、往復の交通費を負担している人も12.5%いました(ハルメク「子どもの帰省、親の負担相場は5万!?親子の経済事情」より)。
通常の帰省は親子双方の楽しみが目的ですが、“介護”のための帰省となれば状況は違ってきます。
病院への通院同行やケアマネジャーとの打ち合わせなど、実家との行き来は複数回に及びます。病気やけがで入院したときなどは、1カ月に複数回帰省、なんてことも起こります。新幹線や飛行機で行き来するケースでは1回の帰省で数万円かかることもあります。その交通費はだれが負担するのでしょう。
神奈川県で暮らすみどりさん(50代)の両親(母70代・父80代)は、滋賀県の実家で2人暮らし。母親は認知症と診断されており、父親が介護しています。みどりさんは父親を助けるために、月に1~2回、週末を利用して帰省しています。往復の交通費は約3万円。月に2回だと6万円です。
「交通費は、父が出してくれます。帰省する度、3万円渡してくれます。『ありがとう!』ってもらいます。じゃないと、頻繁には帰省はできませんから」とみどりさん(以下、同)。
実は、みどりさんの夫の実家も遠距離です。
義父は亡くなっており、義母(70代)が兵庫の実家で一人暮らしをしています。
「私は親から交通費をもらっていますが、夫の方は自腹。夫はいい格好しいだから。もらえばいいと思うのですが、『僕は、長男だ』とか言って、その話をすると機嫌が悪くなるんです」


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