「通いの交通費を親のお金から出してもらっており、ずっと罪悪感を抱えていました。もらってもいいんですね!」との声や、「うちの親は交通費を渡してくれません。どう言えば、出してくれるでしょう」という質問は、必ずと言っていいほど女性からです。
この男女差は、社会心理学の領域の「援助希求力」と関連があるのかもしれません。悩みを誰かに話したり、誰かに助けてほしいと求めたりする力ですが、男女差があるようです。女性は助けを求めることに抵抗が少なく、情緒的支援や社会的サポートを受け入れやすいのに対し、男性は「自分で対処できる」と考える傾向があると言われています。
もし自分が要介護になったら交通費は誰が負担?
介護のために通う交通費を誰が負担するかには、正解はありませんが、親の身のまわりの世話や介護のために帰省する場合にかかる交通費は、「介護の経費」と考えればよいのではないでしょうか。
負担がかさみそうな場合は、早めに親本人やきょうだいと、どのように誰が負担するかを話し合いたいものです。
迷いがあるなら、自分に将来介護が必要になった様子をイメージしてみてください。遠方から子(子のいない人は甥、姪?)が世話をするために通ってきてくれた場合、交通費は誰の負担とするでしょうか。
話し合いの結果、親元にあまり行けないきょうだいが、頻繁に通うきょうだいの交通費を持っているケースもみられます。
親に経済的なゆとりがある場合は、親のお金を通いの交通費に使うことは、相続でもらうよりも、「生きたお金の使い方」だといえるのではないでしょうか。
その一方で、親にも子にも、交通費を負担できるだけのゆとりがない場合は、帰省の頻度を減らすしかありません。ない袖は振れないので、ケアマネジャーにも相談しながら、介護保険のサービスは限度額の範囲、さらに子からのサポートは電話などの通信を駆使する方法を検討したいものです。


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