義母は、身のまわりのことはできますが、デイサービスとホームヘルプサービスを週に1回ずつ利用しています。
普段、夫の帰省ペースは、2~3カ月に1回ですが、昨年は義母が病気で入院したため、たびたび帰省しました。「義母は2回入院したので、1年間で交通費は70万円ほどになりました。幸い病状が落ち着き、往復の頻度は戻りましたが、今後も何かあると……。私たちは、まだ住宅ローンが残っているし、子どもの教育費もかかるんです」
義母には、義父の残したお金があり、経済的な心配はありません。正月に、みどりさんも一緒に帰省した際、「去年はたびたび来てもらってありがとう。少しだけど、交通費を返すわ」と義母から封筒を差し出されました。
「ちらっとしか見ていませんが、たぶん30万円ほど入っていたと思うんです。私が封筒に手を伸ばしかけたら、横にいた夫が、怒鳴ったんですよ。『受け取るな。母さんから、交通費をもらおうなんて、そんな親不孝なことは考えていない』と。夫の剣幕に驚きました。義母も封筒をひっこめましたが……。怒鳴られて、何だか呆れてしまい、思わず『離婚』という文字が頭に浮かびました」
旅費を渡すのは高齢親のプライドか
東京都内で暮らすよしこさん(50代)も1カ月に1回、3日ほど帰省して1人暮らしの母親(80代)の身のまわりの世話をします。往復は飛行機を利用。早割を使えれば安くなりますが、仕事との調整があり、間近まで予約できないこともあります。
1回の帰省で約5万円。行くたび、母親は「はい、旅費」と言ってお金をくれるそうです。「母は渡すことで、気分がいいみたいです」とよしこさん。


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