そんな“特別な駅”東松山だが、もちろん一般的な通勤通学の駅という顔も持っている。
都心方面に向かう朝の上り電車は、森林公園始発が多い。さすがに森林公園駅からは座ることができるが、1つ隣の東松山駅では座れないほど混んでいることもある。そのためか座席指定列車「TJライナー」の利用が非常に多いという。
「東松山は1日平均の乗降人員で約2万6000人。それが森林公園に行くと1万2000人になるので、ここがひとつの境目なのかもしれません」
通勤通学の駅の一面
市内には松山高校・松山女子高校という県立高校が2校あり、また東京農大三高というマンモス校も駅前からスクールバスが出ている。そのため、朝の通学時間帯には東松山駅は高校生であふれかえるのが日常だ。
「朝のラッシュって、基本的に都会に向かう列車の乗車扱い、ホーム上での安全確保をするもの。でも、ここでは学生たちが降りたあとの下り電車の安全確保をやっているんです。それはなかなか珍しいと思いますよ」
さらに東松山駅前は、熊谷や鴻巣方面のバスのターミナルにもなっている。東上線で50km近く走ってくると地理感覚が狂ってしまうが、実はこのあたり、荒川を渡った先の熊谷が案外近く、行き来する人も少なくない。そうした方面へのバスは運転本数も多く、なかなか混み合っているようだ。

