そして東松山といえば、知る人ぞ知る名物がある。豚肉のカシラを香ばしく焼き、味噌だれをたっぷり付けた“やきとり”だ。駅前の商店街にも、やきとりの名店がいくつも看板を出している。
「やきとり」の味は自分で確かめる
「やきとりを食べに来る方も多いですよ。私もね、実は下戸なんですけれど、パンフレットに載っているお店にはなるべく行こうと思って足を運んでいます。東松山の駅長をしていると、『どの店がおいしいの?』と聞かれますから」
宮原さんが町に繰り出すと、声をかけられることも少なくない。それもまた町の人々との距離が近いことを表している。
「やっぱり、駅長の大きな仕事の1つは外交なんでしょうね。東松山は地元の方々から特別な思いを持って愛していただいていますから」
シンボルだった鳥居はなくなっても、町と駅が紡ぐ物語はこれからもまだまだ続いてゆくのだ。

