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ビジネス #「学研」がジリ貧から大復活を遂げたワケ

あの学研が気づけば「介護事業」でトップになっていた…戦略的M&Aで"両利き"成長、本社ビル売却のジリ貧から挽回した訳

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グループ・インしたMCS1棟目の、埼玉県桶川市にある「愛の家グループホーム 桶川」
グループ・インしたMCS1棟目の、埼玉県桶川市にある「愛の家グループホーム 桶川」。施設には認知症ケアの専門スタッフが常駐している(写真提供:学研)
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2025年9月期の医療福祉分野の売上高は、950億円にのぼる。かつて若手社員が現場の顧客の声を拾って立ち上げ、わずか2%だった介護事業は、教育・出版事業の953億円と肩を並べる規模にまで成長した。連結売上高も2009年に779億円規模だった時代から大きく拡大し、1991億円に達している。

学研の介護事業は、M&Aによって大きくスケールアップし、第二の柱として完成したのである。

『地球の歩き方』と『ムー』の融合、M&Aがもたらした爆発的シナジー

教育・出版分野のM&Aで、爆発的にシナジーが働いた象徴的な例を紹介しよう。旅行ガイドブックの金字塔『地球の歩き方』だ。同事業は2021年1月、ダイヤモンド・ビッグ社より事業譲渡を受け、グループに加わった。

旅行需要が大きく落ち込んだコロナ禍で学研グループに加わったが、その後は従来の旅行ガイドブックの枠を越えた企画が次々と生まれた。

代表例が『地球の歩き方 ムー 異世界(パラレルワールド)の歩き方ー超古代文明 オーパーツ 聖地 UFO UMA』(※『ムー』は2020年に学研からワン・パブリッシングに移管され、現在は日本創発グループ傘下の同社が発行)である。

『地球の歩き方 ムー 異世界(パラレルワールド)の歩き方ー超古代文明 オーパーツ 聖地 UFO UMA』書影(画像提供:学研)

もともと『地球の歩き方』は1979年創刊で、ダイヤモンド社グループで育った旅行ガイドブランド。一方、『ムー』も同じく1979年創刊の学研を代表する雑誌である。

長年まったく異なる歴史を歩んできた二つのブランドが、学研グループという同じ屋根の下で初めて交わったのだ。

『地球の歩き方』が持つ現地取材力や編集ノウハウと、『ムー』が40年以上追い続けてきた世界の謎やミステリーという独自の世界観が融合したことで、他社には真似できないコンテンツが誕生した。

『地球の歩き方 ムー』は、2022年2月発売前から予約が殺到。異例の重版がかかり、同年5月時点で12万部を突破する大ヒットを記録した。さらに、2022年7月に発売された『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』もまた、初刷17万部と驚異的な初速を見せた。

『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』書影 ©荒木飛呂彦 & LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社 (画像提供:学研)

「東京」「多摩」「京都」などの国内版シリーズは、2026年時点で累計120万部を記録。自社コンテンツとのシナジーで大きな収益を上げている。

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