杉並区が策定した『杉並区まちづくり基本方針 杉並区都市計画マスタープラン』では、「区内最大の交通結節点である荻窪駅は都市活性化拠点」「古くから商業地として形成され、比較的大きな駅勢圏を構成している西荻窪駅、阿佐ヶ谷駅、高円寺駅周辺は、区を代表する地域生活拠点」と位置づけている。
一方、永福町駅、西永福駅は、「駅勢圏が比較的小さい身近な生活拠点」に分類されている。
また「永福3丁目の街区基盤の整った豊かなみどりを持つ敷地規模の大きな戸建住宅街区については、現在の土地利用が維持されるよう誘導を図る」、和田堀公園周辺については「風致地区を中心に大規模な住宅敷地、農地・樹林地を可能な限り保全する」旨が明記されている。
都心近くで良好な住環境を提供
つまり永福町・西永福は、杉並区内において鉄道の開通が遅かったこと、付近が風致地区に指定され、高級住宅地が形成されたことから再開発されないのだ。
低層で閑静な街並みが保たれている永福町・西永福は、都心近くで良好な住環境を提供する貴重な街のひとつである。
永福町地主共同事務所『内務省指定風致地區永福住宅地の栞』1937ごろ
経世社『業界人物図鑑』1939
東京都杉並区『杉並区史』1955
ダイヤモンド社『京王帝都 (ポケット社史)』1968
京王帝都電鉄株式会社総務部『京王帝都電鉄30年史』1978.6
東京都杉並区都市環境部まちづくり計画課『すぎなみの土地取引 地価高騰による土地利用等の影響調査 1984~1990』1991.9
東京都杉並区都市整備部まちづくり推進課『すぎなみの土地 1991-1997 地価変動による土地利用等の影響調査』1997.9
杉並区都市整備部管理課『杉並区まちづくり基本方針 杉並区都市計画マスタープラン』2023.9
三浦展『誰がこの町をつくったか 東京の田園・文化・コミュニティ 人間の居る場所 4』2025.1

