「今年もプールの授業は2回しかなかった……」
最高気温が35度を超える猛暑日が増え、いよいよ夏本番になってきた7月中旬。東京都中央区に住む自営業の男性は小学生の長男からこんな話を聞いた。
スイミングを習っていて泳ぐことが好きな長男はプールの授業の少なさに残念がっていたが、40代の男性は自身の子ども時代との違いに驚いたという。
「長男が通っている小学校のプールは屋外にあり、6月の梅雨に時期は気温が低かったので仕方ないのかと思っていました。
私たちが小学生の時は冷たいプールに入らされて悲鳴を上げていましたが、今は違うのだろうなと納得しかけたのですが、よく考えてみると、7月に入ってからは暑かったですし、あまりに回数が少ないので『2回って?』と尋ねたのです。
すると『雨でも中止だし、暑くても中止だよ』と答えるんです。私は暑い日だからこそプールの授業が楽しみでしたので、にわかには信じられませんでした」
小学生が授業で泳ぐ機会が劇的に減っている
暑くても寒くてもプールに入れないなら、いつ入れるのか……。中央区の教育委員会に取材をしてみると、担当者は「プールの授業を実施するかどうか、区として定めたルールはありません」としたうえで、こう回答した。
「小学校ごとに独自のルールを作っています。水温が低いと実施しないのはその通りで、逆に気温が高い場合は『暑さ指数(WBGT)』を計測し、熱中症の危険が高い場合には中止になります。降雨のときは、落雷や豪雨の危険性が予想されている場合は中止です。
区内の小学校でプールの授業が何回実施されたか記録は取っていませんが、屋外プールと屋内プールの小学校で実施回数に乖離が生じていることは把握しています。対策の一つとして、屋外の小学校はプール開きを5月に前倒しできないか調査や検討を行っています」
プールの授業が少なくなっているは中央区に限ったことではなく、そもそも小学生が授業で泳ぐ機会が劇的に減っているという。


