安全面の装備では、「デジタルリアビューミラー」の採用で、どんな状況下でも後方確認がしやすかった。このシステムは、高解像度LCDディスプレイを内蔵したルームミラーに、高解像度カメラで撮影した広角映像を表示することが可能。
逆光や雨天、霧などで天候が悪いときも、クリアな後方視界を安定して表示することができる。とくに今回のコースでは、うっそうと茂った木々の間から太陽光が射し、後方が逆光となるシーンもあったが、見えづらくなるようなことは皆無だった。
また、バックで駐車する際は、センターモニターが駐車場にあるラインなどを表示し、まっすぐ駐車枠に車体を入れることをアシストしてくれる。5m超の大柄な車体でも、比較的イージーに駐車することが可能だ。
ほかにもジョイアでは、一定の車間を自動で保ちながら設定速度で前車を追従する「アダプティブクルーズコントロール」、車線の中央付近を維持するようにステアリング操作をサポートする「レーンセンタリングアシスト」など、デュカトが標準装備する数々の先進運転支援システムを搭載。安全かつ快適で、ドライバーの疲労軽減に貢献する装備が満載だ。
ジョイアの価格について
ジョイアの価格は1397万円(税込み)。製造元のトイファクトリーによれば、実際にハイエース・ベースのキャンピングカーからの乗り換え組が目立つという。背景にあるのは、近年のハイエースにおける慢性的な新車納期遅延だ。その確実な代替肢として、本モデルに白羽の矢が立っている形だ。
高級化したハイエースのキャンピングカーは、今や1000万円を超えることも珍しくないため、価格面での心理的ハードルは下がりつつある。さらに、今回の試乗で実感したように車格が近く、輸入車特有の運転のしづらさもない。5名乗車・5名就寝というファミリーユースに特化した高い実用性を、見通しの立つ納期で手に入れられるメリットは大きい。
絶対王者であるハイエースの牙城に対し、欧州基準の走りと快適性を備えたデュカト・ベースのジョイアが、日本のファミリー向けキャンピングカーの新たな「定番」として市場を塗り替えていくのか。今後の動向が注目される。

