グーグル親会社の米アルファベットのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は22日の決算説明会で、グーグルが主力の生成型人工知能(AI)モデルのリリースを延期し、AIコーディング分野で後れを取っていることから劣勢にあるとの見方に反論した。
投資家は、グーグルが次期旗艦AIモデル「ジェミニ 3.5プロ」のリリースを延期したことに不安を募らせている。当初6月に予定されていたこのモデルは、業界で最も熾烈な競争が繰り広げられている2つの分野、すなわちAIコーディングと自律型「エージェント」タスクにおける同社の地位を強化すると期待されていた。
リリース延期により、オープンAIやアンソロピック、そして多くの中国系企業がモデルリリースのペースを加速させている一方で、グーグルが失速しつつあるのではないかという懸念が高まった。
「多くの面で依然として最先端にいる」
22日の決算説明会で、アナリストたちがグーグルの最先端AIモデルの状況や、AI開発でなお競争力を保持しているかどうかを問い詰める中、ピチャイ氏は同社のAI戦略を強く擁護した。
ジェミニが業界の最先端で競争力を維持できるかどうかを疑問視するJPモルガンのアナリストに対し、ピチャイ氏は「当社には明らかに最先端のモデルがある。多くの面で依然として最先端にいる一方で、改善が必要だと認識している分野もあり、コーディングやエージェント型コーディングはその一例だ」と語った。
ピチャイ氏は、サイバーセキュリティー、カスタマーサービスエージェント、データ分析、エンタープライズソフトウエアなど幅広いアプリケーションを支えるグーグルの低コストかつ高速なAIモデル「ジェミニフラッシュ」に繰り返し言及した。
今週リリースされた「ジェミニ3.6フラッシュ」を例に挙げ、以前のバージョンと比較してコーディングベンチマークで10ポイント以上向上し、かつ使用するトークン数も削減されたと説明した。
ピチャイ氏は「グーグルがジェミニ4を発表すれば、人々は喜ぶだろう」と述べ、これを「非常に野心的な取り組み」と表現した。同社がリリース時に最先端で競争できるよう設計された、はるかに大規模なモデルを学習中であることを強調した。
バークレイズのアナリスト、ロス・サンドラー氏がグーグルのモデルリリースのペースに同様の懸念を表明した際、ピチャイ氏は、ジェミニ4のロードマップには「ほぼ毎月」のペースでモデルを展開することが含まれていることを明らかにした。
ピチャイ氏は、「ジェミニ3.5プロ」のリリース遅延ではなく、クラウドインフラ、カスタムAIチップ、同社の製品やサービスに組み込まれたジェミニ・モデルのポートフォリオ全体の規模によって、同社のAI戦略を評価してもらうように投資家を説得することに努めている。

