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ビジネス #変わり続けるロングセラー

マツコをCMキャラに起用、国民投票で「柿の種」を大胆チェンジ…亀田製菓が「40年守った黄金比」をあっさり変えられた背景

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「柿の種」とピーナッツの比率
40年近く守られていた「柿の種」6割、ピーナッツ4割という比率を消費者に問い直した(出所:亀田製菓リリース)
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2026年2月には女性をターゲットにした期間限定商品、「亀田の柿の種 トレイルミックス」を発売している。従来の「柿の種」のほかに、チョコレートをコーティングしたタイプとバナナチップス、アーモンド、カシューナッツを組み合わせ、「ビールのおつまみ」とは一線を画す商品とした。素材由来のビタミンEや鉄分も摂取でき、「罪悪感を感じることなく、お菓子で気持ちを満たしたい」という客層へのアプローチを試みている。

女性や健康志向の消費者をターゲットに発売した「トレイルミックス」(写真:亀田製菓)

ロングセラーに必要だったもの

60年前に偶然生まれた「ピーナッツ入り柿の種」は、パッケージを変え、比率を変え、差別化の軸をも変えながら多くの人に愛され続けてきた。一方で、変わらなかったものもある。それは、発売以来受け継がれてきた製造方法と、顧客の声に耳を傾け続けること。加えて、「リズミカルな食体験」だ。

「『柿の種』の軽快な食感が生み出す食体験は、ほかのお菓子にはない魅力だと思っています。お客様からも『仕事の合間に食べると、疲れが徐々に回復していく気がする』『個包装だからパッと食べ終えたあと、すぐに次のタスクに取り掛かれる』という声をいただいています」(児浦さん)

筆者も原稿を書きながらよくつまむが、ほどよい固さの「柿の種」を咀嚼し続けていると、なんだか頭が冴えてくる気がしていた。まさか、ほかにも同じように感じていた人がいるとは思わなかった。

辛味のある味だと、余計に頭が冴えてくる気がする(写真:筆者撮影)

調べてみると、食べ物を噛むと全身の血流量が増加し、 脳の機能が活性化するらしい(※3)。「なぜか食べると原稿が捗るんだよな……」と思っていたが、そういうことだったのか。

この原稿も、例に漏れず何度か行き詰まった。「カリッカリッ、ボリッボリッ――」。60年間変わらないこのリズムに、これからも助けられていくのだろう。

前編はこちらから:「いつもと味が違う」とクレームが来たことも…実は亀田製菓だけの商品じゃない「柿の種」発売60年でも飽きられない理由
※1 出典:国税庁 酒のしおり 令和7年7月
※2   出典:ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態・意識調査 サントリー ノンアルコール飲料レポート2024
※3 引用:一般社団法人 熊本県歯科医師会 歯の豆知識

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