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85年前の1ドル=4円を財政拡大と日銀の国債引き受けで90分の1に暴落させた政策が再来、日本はまた同じ道を歩むのか

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国債購入の縮小を進める日本銀行。一方で政府は財政拡大を志向する(写真:Getty Images)
  • 佐々木 融 ふくおかフィナンシャルグループ チーフ・ストラテジスト

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日本円の米ドルに対する価値は、約80年前に「90分の1」へと暴落した。しかも、わずか8年間で起きた出来事である。直近約15年間で円の価値は「2分の1」になった程度であるため、当時に比べればまだ緩やかといえるかもしれない。

それにしても、なぜ日本は自国通貨の価値を毀損するような政策を繰り返してしまうのだろうか。日本は極めて特殊な言語を持つ、小さな島国にすぎない。それでも時に世界から注目を集めてきたが、それは良くも悪くも「円が強かった時代」の話である。

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日本人の多くは、小さな島国の中で、外の世界では通じない言語を使いながらも、それなりに幸せな暮らしを享受している。ゆえに、外の世界との関係性には無頓着になりがちだ。自分たちの住む土地、生み出した製品、そして自らの労働価値が、外から見てどれほど暴落していようと気に留めない。だから、国内でしか通用しない「円」という通貨で測った金額が大きくなることに、「ホクホク」と無邪気な喜びを感じてしまうのだ。

15年で円の購買力は大きく減少

もし為替レートが「1万円=〇〇米ドル」と表記されていれば、この錯覚に気がつきやすい。円の価値は約15年前の「1万円=130ドル」から、現在は「1万円=62ドル」にまで暴落した。視点を裏返せば、われわれの通貨がどれほど購買力を失ったかを直感的に理解できるのではないか。

かつて円が強く、強大な購買力を持っていた時代、外の世界の人々は歩み寄り、こちらの言葉を理解しようと努めてくれた。しかし購買力が衰退すると、国際社会の輪に入れず、独り蚊帳の外でほほ笑み続けるしかない。

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