有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ビジネス #サステナビリティの重要テーマ

大卒初任給29.5万円で35歳賃金31.7万円という会社が増え中堅層が感じるモヤモヤ感、「未来の手取り」で会社を選ぶ①

11分で読める 有料会員限定
給与のもやもや感
賃上げが行われているにもかかわらず、どこか気持ちが晴れない中堅社員が増えている(写真:genzoh /PIXTA)
  • 砂川 和泉 パーソル総合研究所シンクタンク本部 研究員

INDEX

新卒者の賃上げ報道が続く一方、30~40代を中心に「自分の将来の給与がどうなるのかわからない」という不安が広がっている。本連載では、給与水準そのものよりも、「3年先の見通し」と「報酬の透明性」を軸にキャリアを考える視点を示したい。特に生活に直結する「未来の手取り」を起点にすることで、働き方をより具体的に考えやすくなる。

第1回は、多くの人が感じる給与のモヤモヤの正体が「未来が見えない」点にあることについて解説する。

【配信予定】
②納得できるキャリア選択のカギは将来の報酬見通しの「透明性」を見極められるかにある(8月25日)
③給与だけでは測れない自社の「総合報酬(トータルリワード)」をABCDE枠組みで把握する(8月26日)
④統合報告書・人的資本レポートなど開示情報は「将来の給与」を読み解くための宝の山(8月27日)
⑤「もう辞めたい」の衝動に流される前にキャリアは3年先を起点に逆算して考える(8月28日)

【意見交換会を開催】サステナビリティ担当者などの方で議論に加わりたい方を募集します。開催は9月16日(水)18時30分から。場所は東洋経済新報社会議室。希望者はこちらへ。

賃上げそのものは進んでいるが…

最新の『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』は現在発売中。書影をクリックすると東洋経済のストアサイトにジャンプします

「賃上げで若手ばかり給料が上がる。でも、自分の給料はそれほど上がっていない」

「給料は少し上がっているはずなのに、むしろ将来が不安になった」

近年、特に30~40代を中心に、こうした声を耳にするようになった。賃上げは本来、働く意欲を高めるはずのものだ。しかし、賃上げが行われているにもかかわらず、どこか気持ちが晴れない人が増えている。とりわけ昨今、新入社員の初任給が大きく引き上げられていることが、多くの中堅層の胸をざわつかせている。

実際、賃上げそのものは着実に進んでいる。2022年以降、物価上昇や若手の採用難を背景に、ベースアップや初任給の大幅引き上げが相次ぐ。春闘でも高水準の回答が続き、「給料が上がる時代が来た」と感じる場面は増えている。

しかし、自分はそこまで豊かになっていないと感じる人が少なくない。社会の動きとしては理解できても、どこか腑に落ちない。その違和感が、言葉にならないモヤモヤとして引っかかる。さらに、その奥にある「この先、自分はどうなるのか」という見通しへの不安感が、それに拍車をかけている。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数