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Google発Waymoの無人タクシーが東京を走れる日は来るか、シリコンバレー試乗で見えた実力と壁

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パロアルトのホテルの車寄せに到着したWaymoの車両
パロアルトのホテルの車寄せに到着したWaymoの車両(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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苦手な場面もある。信号のない交差点で左折待ちになると、対向車の流れが途切れるまでじっと待ち続けた。強引に鼻先を入れる人間のドライバーとは対照的で、この時は対向車が察して減速し、道を譲ってくれた。一方で車線変更の判断は機敏で、前方が詰まると隣の車線へすっと移っていく。工事で車幅が狭まった区間では前走車のブレーキに合わせて速度を落とし、じわじわと進んだ。急がず、かといって遅すぎない運転だと感じた。

車線が規制された工事区間に差し掛かった場面(写真:筆者撮影)

アプリの作り込みも進んでいる。配車の段階で車内温度を華氏68度(約20度)に冷やしておくといった指定ができ、YouTube Musicのアカウントを連携させれば好みの音楽を流せる。パロアルトのホテルから乗った際は、車寄せのエントランスまで迎えに入ってきた。ただし乗車地は現在地周辺からしか指定できず、離れた場所へ先回りさせるような使い方はできない。

後部座席のタブレット。音楽サービスの連携やルートの確認ができる(写真:筆者撮影)

サンフランシスコ市内では頻繁に見かける車両も、郊外のマウンテンビュー周辺では台数が少なく、配車に30分かかる場面もあった。料金は、パロアルトのホテルからアップル本社のあるクパチーノまでの約25kmで58.67ドル(約9400円、1ドル=161円換算)だった。ほかの乗車も10km前後の移動で27〜39ドルかかり、決して安くはない。深圳のPony.aiは12.9kmで32.8元(約660円)だったから、米中の物価差を踏まえても開きは大きい。

マウンテンビューのGoogleストア前に到着したWaymoの車両(写真:筆者撮影)

高速道路は走れなかった

アップル本社までの乗車では、Googleマップの経路検索なら20分あまりの道のりに52分かかった。Waymoが高速道路の国道101号を使わず、幹線道路のエル・カミーノ・レアルを制限速度どおりに進み続けたためだ。乗車した6月下旬、Waymoの高速道路走行は全面的に止まっていた。

配車の段階で、高速道路を使わないルートのため時間がかかるという注意が表示された(筆者によるスクリーンショット)

本来なら、Waymoは高速道路も使えるはずだった。2025年11月にサンフランシスコ・ベイエリア、ロサンゼルス、フェニックスで一般利用者向けの高速道路走行を始め、その後マイアミにも広げている。高速道路経由のルートが有意に速い場合に選ぶ仕組みで、アメリカ・TechCrunchによると、ベイエリアでは45分から1時間超かかっていた半島縦断ルートの所要時間が大幅に縮まったという。

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