さらに悪いことに、膨大な数のゾンビ企業が人工呼吸器によって延命されている。そのせいですなわち、それらの資源をより有効に活用できるはずの主体から、労働、資本、金融、不動産といった資源が奪われ、結果として成長を押し下げている。
ゾンビ企業が占める割合
中国の自動車セクターを考えてみよう。BYD、吉利、奇瑞など、世界に通用する何十もの中国企業と並んで、約230社もの不振企業が存在する。そのうちの100社近くは、年間販売台数が1万台未満だ。その結果、中国は国内や海外で販売できる量の2倍の自動車を生産する能力を持ってしまっている。これが最優秀な企業を苦しめる価格競争を招いた。
中国は、実質的にGDPをほとんど生み出さない工場に、多額の投資を無駄にしてきたのだ。このような過剰生産能力は多くの産業で見られる。中国は、過剰生産能力に悩まされているセクターからの輸出で世界を埋め尽くそうとしている。
年を追うごとに、中国では利息の支払いさえ賄うに足りる利益を上げられない企業の割合が上昇している。ダラス連邦準備銀行のエコノミストたちの報告によると、ゾンビ企業が保有する製造業資産の割合は、20年の4%から24年には11%に上昇した。GDPの半分を占めるサービス業では、ゾンビ企業の資産割合は17%に達している。
新興企業の参入が停滞
すべての経済は、より古く生産性の低い企業に取って代わる、新しい、より革新的な企業の参入を必要とする。それは経済における適者生存に相当するものだ。したがって、07年〜08年に至るまでの期間において、中国の目覚ましい製造業生産性成長の3分の2が新企業の参入によるものだったことは、驚くにあたらない。
しかし、新企業の参入とその工場雇用に占める割合は07年頃にピークを迎え、その後13年にかけて急激に減少した。雇用のシェアは、デジタル集約型セクターでは07年の25%から13年には15%に減少し、その他の製造業では20%から10%に減少した。それ以降、その割合がさらに低下したことは疑いない。新企業の参入が鈍化するにつれて、生産性の伸びも鈍化したのは偶然ではない。

