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「観光地だけど、観光地化されてない」上野から約40分の街に巨大無印と家賃3万円台も…元警官が語る"治安と住みやすさ"の実態

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東武動物公園駅
すっきりとした様子の東武動物公園駅前。しかし、街に出るとガラリと雰囲気が変わる(写真:筆者撮影)
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「私はもともと福岡県出身で、埼玉県警察の採用試験に合格するまで、埼玉県には来たことがありませんでした。つまり、この地域で生まれ育った人間ではなく、外から来た人間です。それでも、この街ではよそ者として排除されているように感じたことはありません。何かをやりたいという気持ちがあれば、地元出身かどうかにかかわらず応援してもらえる街なんですよね」(塚田さん)

「ひとつ屋根の下 100人商店街」には地元の主婦たちが多く通う(写真:筆者撮影)

そんな空気を感じさせる取り組みが、この街にはまだある。

ハクビシンの巣だった家屋が、地元民の居場所になるまで

東武動物公園駅から南に向かって徒歩15分ほどにある「セレクト横丁ROCCO(宮代町道佛1-8-12)」は、もともと6軒の平屋が並んでいた場所だ。平屋をリノベーションして、カフェなどを誘致した。街の新たな観光資源となっている。

「セレクト横丁ROCCO」。とてもハクビシンの巣になっていたとは思えない(写真:筆者撮影)
施工前の平屋(写真:中村建設提供)

このプロジェクトは、明治20年創業の中村建設(宮代町百間2-1-15)が主導した。中村建設の片岡大輔氏はプロジェクトの現地責任者のような立場だ。

「社長から『あの空き家の平屋を使って何かしよう』と言われたときには、『あれをですか、社長』と聞き返しました。それくらい、当時の建物は悲惨な状態でした(笑)。長い間空き家になっていて、タヌキやハクビシンが入り込んだ痕跡があるほど荒れていた」

中村建設の片岡大輔さん(右)と同じくプロジェクトの中心として動いた篠﨑夏生さん(写真:筆者撮影)

地元の人間から見れば、古びた平屋でしかない。ところが、都内に住む中村建設の社長の妹が、その建物を見て「かわいい」と感じた。ここで見方が変わる。片岡氏は言う。

「地元の人間からすれば、『これの何がかわいいのか』という感覚でした。でも、外に出て別の視点を持った人間には、この古い建物が魅力的に映ったんです。それが、この場所の価値を見直す一つのきっかけになりました」

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