街の住みやすさを考えるうえで、住宅費は外せない。それについて訊くと、
「単身向けの賃貸でいうと、ワンルームは3万5000円くらいから相談できる物件もあります。ボリュームゾーンは5万円ぐらいですね。駅から本当に徒歩10分程度の圏内で、3万円台の物件が見つかりますよ」(大木さん)
都内在住の感覚からすると、かなりリーズナブルだ。
「若いご夫婦にも手が届きやすい家賃ですね。ファミリータイプだと、2DKや3DK、40平米台ぐらいの物件になります。夫婦と小さい子どもが1人、あるいは2人ぐらいで生活する世帯を想定すると、家賃はだいたい5万円代後半からという感覚です。新築建て売りの一軒家だと、3000万円くらいからご紹介できます」(大木さん)
以上のような住宅事情もあって、最近は子育て世代の流入も盛んだという。大木さんは、街の機能を次のように整理する。
「東武動物公園は、都心のベッドタウンだと思われているかもしれないけど、それだけではありません。住宅価格の安さを見て都心ばかりではなく、越谷や大宮から選択の幅を広げてくる人も増えています。賃貸も売買も、都心に近い高額エリアから少し外れて、現実的な住まいを求める人に合っている場所だと思いますね」(大木さん)
進化型施設「東武動物公園」
無印良品のある西口側から20分ほど歩けば、東武動物公園の入り口にたどり着く。
東武動物公園は東武鉄道の創立80周年記念事業として計画され、1981年に開園した。初代園長には「カバ園長」として親しまれた西山登志雄氏が就任し、ユニークなPRで一躍人気者となった。同公園は、動物園と遊園地が融合したハイブリッド・レジャーランドの先駆けだ。2003年には夏に大賑わいとなる大型プールも誕生し、現在も人気の施設だ。
園内では、国内でも希少なホワイトタイガーがシンボルとして高い人気を誇るほか、近年ではアニメやゲームとの積極的なコラボイベントがSNSを中心に反響を呼び、若い世代やファミリー層を惹きつけている。

