一見すると小さく思える各操作部なので、たしかに慣れが必要ながらいずれも触ればすぐに覚えられ、ステアリングから手を離さず操作ができるメリットが体感できる。
「人間工学を突き詰めたうえで採用した」(本国のアウディ技術者)というが、礎は国内外を問わず1980年代に流行したいわゆる「サテライトスイッチ」の考え方だ。今回アウディでは、現代の解釈を加えたうえでスイッチ群を新設計し、さらに各部をフルロジックコントロール化して反応速度を早め操作性も高めた。
③物理スイッチとタッチパネルの融合
2026年1月から「Euro NCAP」(欧州新車アセスメントプログラム)では、ホーン/ウインカー/ワイパー/ハザード/緊急通報(eCall)の5つの機能は物理ボタンであることが推奨されている。よって、この5つの機能が物理ボタンでないとアセスメントで最高ランクの5スターは獲得できない。目線をはずさずタッチしやすくすることで安全性能を高める、これが目的だ。
アウディでは、これまで物理ボタンを適所に活用してきたが、このQ3は使用頻度の高い機能に物理ボタンを残しつつ、タッチパネルと役割を分担させた。同時にタッチパネルに表示するボタンサイズ(表示面積)を大きくした。
運転中に操作していて良いなと感じたのは、MMIタッチディスプレイを操作する手や指の動きを確実にする、つまり運転中の振動を受けても一発で操作できるように車内空間全体をHMIとして考えて設計(デザイン)したことだ。

