つまり、シモジマのような包装資材商社も、これまでのように包装資材を販売するだけでなく、貴重なIPコンテンツをどのように発展させ、企業全体の収益につなげていけるかを真剣に考えるべき時がきているのです。
日本のIPコンテンツは下記のように分類されます。

シモジマの場合、ストップペイルは「商品パッケージ・ブランドデザイン型IP」として生まれましたが、もともと「オリジナルキャラクター型IP」としての要素も持ち合わせていました。
今後はこのIPコンテンツをどのように育て、グッズやアニメ、玩具、ゲームなどコンテンツの幅を広げ、国内だけでなく海外にも広げていけるかどうかがカギとなります。
さらに、ストップペイル以外にも多数存在する同社オリジナルデザイン柄を復活、展開させ、IPコンテンツ事業を同社の主力事業に育てられるかがカギです。
はたして「リバティ」のようになれるか?
それを実現できれば、花柄プリントで有名な英国のリバティ社「リバティプリント」のように、世界中に知られたデザインとして広がっていく可能性もあります。
1875年創業の同社は社内デザインチームが手描きのデザインを制作し、年150以上のデザインを生産し、今では5万点を超えるデザインアーカイブをもとにさまざまな商品展開をしています。
私は2017年にロンドンの本社で同社の役員からリバティプリントの話を聞き、店内の44万種類(!!)のテキスタイルデザイン生地を見て、デザイン柄にはとんでもない可能性があるのだということを実感したのをはっきり覚えています。
デザイン柄はさまざまなモノに活用できるので、世界に進出できるポテンシャルがあるのです。
26年5月に発表したシモジマの「第2次中期経営計画 Dream Action 2030」の中で、同社はIPを活用したライセンスビジネスを強化、拡大していくと記しています。
同社の長期ビジョンである10年後の売上高1500億円、営業利益150億円以上達成に向けて、IPコンテンツ事業は必要不可欠の事業です。
包装資材の総合商社が“気楽に”作ったオリジナルデザインは、昭和レトロブームで人気が再燃しました。今後はシモジマのオリジナルキャラクターとして新たに展開、拡大させていくことを視野に入れています。
オリジナルキャラクターを中心としたIP事業が、同社の異次元的成長につながるか。老舗企業の新たな取り組みとしても注目したいと思います。

