有料会員登録 東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #学校という身近な”異世界”の物語「知られざる教員のリアル」

「君はいつまで部活をやるつもりなのか!」妻の両親に呼び出され…熱血教師は"部活動の地域展開"に何を思うか

8分で読める
テニスをする子 
(写真:yuta6373 / PIXTA)
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES

第1子が3歳になった年に全中出場を果たし、第2子の出産を控えた夏の終わり頃、妻の両親に呼び出された。

「『君はいつまで部活をやるつもりなのか』と問い詰められました。『2人目も生まれるのにこれでは困る。娘は寂しい思いをしているし、子どもも寂しがっている』と。3時間ぐらい話をされました」

そこから小坂家の「働き方改革」が始まった。土日のどちらかは家族と過ごし、平日は部活後すぐ帰れるよう、仕事を先回りして終わらせるようになった。それでも当時は、部活の練習を休むことに罪悪感があった。

「練習を1日休んだら、他校に抜かれてしまう。生徒たちに申し訳ない。そういう感覚がありました。今思えば、部活中毒のような状態だったのかもしれません」

その状態を脱するため、3校目に異動した際には「教科指導を極めていきたい」と挨拶し、部活動からはやや距離を取った。「全中に行ったことが、自分の中では1つの到達点になりました」と語る小坂さんは、現在は教科指導に重きを置いている。

地域移行には賛成、でも担い手がいない

部活動で得てきたやりがいは、家族の犠牲の上に成り立つもの。その自覚があるからこそ、小坂さんは部活動の地域移行(地域展開)に賛成の立場だ。

「中学校教員の本来の業務は、やはり授業だと思います。教員はあまりに忙しすぎる。部活を地域人材が担えるなら、それに越したことはありません」

5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数